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青峰高生と豊國工業がオリジナルシューズボックス共同開発

三重県立名張青峰高校(赤塚久生校長)で20日、オリジナルシューズボックスの寄贈が行われた。
「靴が大きくて下駄箱からはみ出す」「傘の取り違えがあって困る」等々の高校生の切実な声を聞いたのは、豊國工業・井上明彦社長が同高校を訪れた時の事である。校舎を入ると玄関にある下駄箱は古く、靴もはみ出している。校舎に入って、一番最初に目にする場所がこれでは、と思った時に生徒からの声。
豊國工業は伊賀市に本社工場を有するスチール家具メーカー。同校の前身・名張西高の卒業生である井上社長は、「これからの時代に合わせた使い方と、生徒が楽しく学べる環境に会社が貢献できれば」との思いから、後輩たちのためにと生徒が使いやすいシューズボックスを生徒といっしょに考え、製作していくこととした。そして、生徒にアンケートをとると、意外にも靴箱に対する要望より、傘立てに関するものが多いことも分かった。井上社長は生徒との意見交換を幾度も繰り返し、試行錯誤の中で、利用頻度の高い下履きは上の段、頻度の低い運動靴は下の段、傘も靴と一緒に収納できるように製作に5か月を要し、シューズボックスを作り上げた。ボックス上部は学年カラーの三角屋根を設置し、掃除をしやすくした。ボックスの高さは約2・2㍍、幅は約70㌢、1台で10人分の靴(2足)と傘(1本)が収納できる。生徒会ではこの明るくスマートになった玄関を「青春エントランス」と命名。青峰高校の新しい顔となった。
生徒からに意見をまとめ提案した、昨年度後期生徒会長・大﨑颯人さん(17)は「他校にないオリジナルシューズボックスを寄贈していただき、とても嬉しい。使いやすくて、生徒たちはみな喜んでいる。本校の顔に相応しい」と先輩の井上社長に感謝していた。
同社では、このボックスを10月ごろに商品化する予定。

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