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「令和の学校」ってどんな学校 No49 伊賀市立上野南中学校

伊賀市立上野南中学校を訪ねたのは、1学期末。学校への途中の道で、3台のバスとすれ違った。中には中学生が大勢乗っている。スクールバスだと気づく。ということは校区がかなり広く、徒歩や自転車での通学は安全面から難しいのだろう。道が開けると真新しい立派な校舎が目に入る。校門を入り、駐車場に車を停めると、保護者と一緒に生徒が歩く姿に接する。学期末の保護者懇談会が始まっている。それぞれがこの1学期をどのように過ごしたのか確認し、夏休みの過ごし方の計画を立てる時である。無言のまま校舎内に入っていった姿に、緊張感が伺える。担任と有意義な話し合いができることを願いながら、校長室前で待っていただいていた五百雀豊(いおじゃくゆたか)校長に挨拶をする。

すばらしい校舎だが。
平成24(2012)年4月に、丸山中学校と成和中学校の統合校として開校、今年で11年目を迎える。伊賀市では最も新しい中学校である。校舎から外に広がる田園風景を眺めると、四季の移ろいがよくわかる。水田に田植え、色づいたお米の収穫期、刈り取りが終わった田、薄っすらと積もった雪。緑・黄・黒・白と色の変化とともに、1年の流れが分る。自然環境に恵まれた本校である。校区が広いため、通学に関しては、自転車通学生もいるが、ほとんどの生徒がスクールバス通学。原則として、登校時は1便、下校時は部活動の関係で2便となっている。学校の校時や生徒の活動は、バスの時間と密接に関係していて、最終下校は夏は午後5時、冬は午後4時半としている。

コロナ禍での学校行事は。
以前は、6月に体育大会、10月に文化祭をそれぞれ1日ずつ行っていた。全国一斉休校があった年に本校の校長として赴任したが、こうした行事を見直し、体育大会を午前中に、午後に文化祭とした。当初先生方には今までから2日間に分けて実施をしてきていることから、馴染みにくいといった雰囲気があった。体育大会も学級の団結などで盛り上がるリレーなどは実施するが、後は練習時間を必要とする競技を取りやめ、レクレーション種目を中心にプログラムを組む。また、文化祭の合唱などはできなかったが、音楽の先生の発案で、CDで歌を流しての手話合唱を行うなど工夫しながら、10月の1日開催とした。実際に行ってみると、充実した1日となり、先生方や保護者にも大変好評であった……

続きは令和4年8月6日号の伊和新聞に掲載しています。
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