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名張市の観光これまでとこれから・名張市赤目まちづくり委が研修会

名張市赤目まちづくり委員会には「旅のステーション散策サポーター」と言うボランティア組織がある。今年度は25人で構成されていて、毎年3月末~10月末までの土・日・祝日には、近鉄赤目口駅に隣接する「旅のステーション」に交代で、観光客等に滝や地域の自然、観光や歴史についてガイドや解説をしている。3月4日、そのメンバーが集まって研修会と会議が開かれた。
研修会のテーマは「名張の魅力ある観光地づくり ~名張市の観光これまでとこれから~」。講師は名張市産業部観光交流室の山下光彦室長。日頃から、赤目四十八滝や当まちづくり委員会の「赤目竹あかりSDGsプロジェクト」の活動と関わりが深い。
冒頭、北川裕之名張市長から当委員会への感謝状が、山下室長から藤村純子(すみこ)会長に贈呈された。竹あかりロードや伊勢志摩サミット記念館の企画展示など、当市の観光行政への多大な協力を感謝されたもの。
山下室長は「名張の観光スポットと言えば、赤目四十八滝、滝まいり、忍者修行、日本サンショウウオセンターであり、名張を訪れた観光客の満足度評価は県下でも1、2位と高い。2020年スタートした幽玄の竹あかりは、34、000人の入場があった。2019年観光入込み客数は116、922人であったが、翌年はコロナ禍であるにも関らず121、202人と増加した。その後「赤目竹あかりSDGsプロジェクト」の皆さんは体験ワークショップに積極的に参加し、2022年は竹あかりロードを実現。竹細工やアカメンマ(竹からメンマをつくる)を特産品として開発した。SDGsを学ぶ修学旅行生や、海外旅行代理店の体験ツアーにも協力。地域の人と一緒に体験することは、最も印象に残るとして、当市の担当者がフィリピンに打ち合わせに行ったほど。伊勢志摩サミット記念館の企画展示への協力など、赤目地域の皆さんには心からの感謝と敬意を表したい」と話した。
一方、長い目でみると不安材料はある。観光客数の減少だ。ピーク時1992年は35万人だったが、今年は10万人を切りそうだ。増加傾向の外国人観光客も、コロナ化で一気に減少した。これは名張市の観光業の衰退を意味する。また観光客の市内での消費額が県下一低いこと。今後は観光誘客と観光消費の拡大を目指す必要がある。滝うたれ、瞑想、ヨガ、温泉、竹あかり作り等、ここでしかできない体験を提供し、地元野菜、伊賀米、伊賀牛、伊賀酒で食の満足を提供する。旅×SDGsで誘客し、旅×食×食文化で付加価値を高めるのが、今後の目標だ。
2025年大阪・関西万博をどう活用し、その後に何を残すのかが大切。付加価値の高い観光商品や、新たな食、土産物づくりを通して、地元食品の観光分野での販路を拡充し、観光産業の発展により地域が恩恵を受け元気になり、暮らしが豊かになることを目指したい。
私がこれまでも、これからも目指したいもの。それは「名張市の観光地=赤目」(四十八滝だけではない)である」で講習は終了した。終始パワーポイントにより図示され、理解し易い解説であった。
この後の質疑応答では「名張だけでは観光誘客には限界がある。世界遺産を巻き込まないといけない。東大寺を巻き込んで広域に観光ルートの開拓」や「初瀬街道を『格子戸の続く道』と名付ける」とか「本居宣長が通った道、大和街道、南街道など街道を結ぶルートを整備し、マップを作る」など、観光開発につながる話や「駅前にコンビニが無い」「赤目滝周辺の商店が全て休業のときがあり、観光客が食事に困っていた」など日頃のサポーター活動の中で感じたニーズなど、多くの意見が出ていた。
意識の高い参加者が多く、赤目地区の観光における足元の状況を出席者はよく理解した様子であった。

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