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「令和の学校」ってどんな学校 No45 伊賀市立城東中学校

伊賀地方では田植えは5月上旬に、稲刈りは9月初旬にという所が多い。私の故郷である奈良盆地では、伊賀地方より約1か月ほど遅く、田植えは6月、稲刈りは10月。聞くところによると、伊賀地方では伊勢湾台風後、9月の台風を避け、それまでに稲刈りとなったとか。田植えから1か月余り経った6月中旬、青々とした水田の真ん中に、真新しい校舎、広々とした運動場が太陽に照らされている。梅雨晴れの午後、気分も晴れ晴れ、伊賀市立城東中学校を訪問し、増田博校長に話を聞く。

今年、本校に転勤されたのですね。
大学卒業後、桃青中学校(平成21年3月末に城東中と崇広中に校区再編のため、閉校)で8年、その後、三重県の埋蔵文化財センターへ1年。上野市教育委員会で4年文化財関係の仕事を、そして、丸山中学校(平成24年3月末、成和中学校と統合して、上野南中学校に)で7年、三重県教育委員会へ、小中学校教育課で指導主事2年、崇広中学校に教諭として戻って2年、伊賀市教育委員会指導主事として2年9カ月、学校の事情により島ヶ原中学校に3か月教頭として勤務した。再び伊賀市教委に戻り、3年勤務の後、崇広中学校の校長5年、今年本校に転勤となった。

色々な部署や学校を経験されているが。
文化財関係の仕事もしたが、教員の職務とはまた違って大変勉強になった。特に専門的に研究していたということではなかったが、伊賀市の教職員から文化財関係の仕事をする人は多く、私も興味はあった。ただ、私のように文化財をはじめ、市や県の教育委員会の色々な部署を経験しているのは珍しいかもしれない。

コロナ禍での学校経営は。
崇広中学校にいた時のことであるが、全国一斉休校が明けてからも、どこかの学級で感染者が発生し、学級・学年閉鎖を行うといった状況であった。午前中は学校から健康観察をはじめ、オンラインで授業を行っていた。しかし、本校は、一斉休校以外は学年・学級閉鎖は一度もなかったと聞いている。

伊賀市の校区再編により新設されたと聞いたが。
旧上野市当時から児童生徒数の減少等により、小中学校の校区再編計画が検討され、伊賀市に受け継がれた。こうした中、本校は平成21(2009)年4月に、崇広・緑ヶ丘・桃青・府中の4中学校を崇広・緑ヶ丘・城東の3中学校に再編してできた開校14年目の学校である。校区の小学校は、中瀬小・府中小・三訪小の全域と上野西小の一部で、校名は「伊賀市のシンボルである伊賀白鳳城の東に位置する」ところから命名された。

伊賀市で最初のコミュニティスクールと聞くが。
平成22年10月、開校の翌年に、学校運営協議会が設置され、伊賀市で最初のコミュニティスクールに指定された。多分県内では2校目ぐらいかと思う。本校では、「城東寺子屋」と言って地域の方々に学力補充・学力向上のための自主勉強会を行っていただいている。学校運営協議会が主催して、指導のボランティアを募集、講師として生徒の定期テストに合わせた自主勉強をサポートしていただいている。また、中学校としては珍しいかもしれないが、本校生への読み聞かせも行っていただいている。本校のHPには「コミュニティスクール伊賀市立城東中学校応援隊」として、運営協議会の様子も見ていただけるようになっている。本校開校時に地域の方々も色々と関り、伊賀市で最初のコミュニティスクールとなり、今日に繋がっていると思う。伊賀市では昨年度から市内全ての学校が、コミュニティスクールとなったが、地域が主体となっている活動などの本校の取組などを参考にしていただいているのではと思う……

続きは令和4年7月2日号の伊和新聞に掲載しています。
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