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「令和の学校」ってどんな学校 No54 名張市立名張中学校

令和2年度3学期から始めた「令和の学校」シリーズ。名張市と伊賀市。奈良県東部の小中学校を訪問させていただき、各学校の校長先生方からそれぞれの学校の様子を教えていただいた。今回は、名張市立名張中学校。昭和22(1947)年、名賀郡名張町立名張中学校設置。75年の歴史がある。その間、名張市の大規模団地開発に伴い、桔梗が丘中学校、南中学校が新設分離。また、梅が丘団地開発により、生徒数が1、000人を超える超大規模校となった時もあった。まさに、名張市の発展の経緯を象徴しているような名張中学校。そんな学校を地元の人は親しみを込めて。「めいちゅう」と呼ぶ。この春名張市教育委員会から昇任された山村浩由校長に「めいちゅう」について話を聞かせていただいた。

市教委から名張中校長に昇任となったが。
名張市教育委員会や三重県教育委員会での勤務が長く、学校とは違った環境で色々と勉強させていただいた。こうした行政での経験は、国や県などの動きが分り、今校長という立場になってみると、良い経験だった。また、多くの人と出会い、指導をいただいたり、相談にのったりしたが、こうしたことも今振り返ってみるとありがたいことである。ただ、「中学校教育に自分の全てを」との志をもって教師となったので、やはり子どもたちの声が聞こえる学校現場はいい。特に季節感が感じられるのは学校ならではだと思う。

経歴は。
大学卒業後、三重県の南部、紀北町立三船中学校に新任教諭として3年間勤務した。その後、赤目中学校に8年、名張中学校で6年勤めた。若い時に本校で勤務しているので、当時の教え子やお世話になった人が沢山おられるので心強い。そして、先ほど話したように、名張市と三重県の教育委員会で12年、桔梗が丘中の教頭1年、再び名張市教委で4年勤務。今年から本校に勤務となった。

市教委におられた時、小中一貫教育やGIGAスクール構想を推進する立場であったが。
本校は、名張小学校、比奈知小学校、梅が丘小学校の3小と一貫教育の取り組みを行っている。名張小は隣にある。比奈知小、梅が丘小は少し距離がある。こうした地理的な条件が違うので難しい面があるが、まず教職員の人間関係づくりが大切だと考えているので、先生の集まりを持つようにしている。今年は、全ての先生が市の教育センターに集まり、いわゆる顔つなぎをした。2回行ったので、3小学校の先生方同士もだし、中学校と小学校の先生も親しくなった。こうしたことが、これから小中が連携し一貫教育を進めていく上で、大切なことだと思う。それと関連し6月には、本校の美術科の教員が名張小学校へ出向き、6年生に図工の授業を行った。いわゆる「出前授業」である。授業終了後の小学生に感想を聞くと「楽しかった」といった声が多く聞かれた。今後は、比奈知小、梅が丘小でも「出前授業」を行っていきたいと考えている。実際、中学校教員の授業のやりくり等、難しい面はある。しかし、これからも工夫し研究しながら、他の教科でも行えたらと考えている。また、小学校から中学校への取り組みも行うことができればと思っている。なかなか難しい面はあるが、子どもたちにとって、小学校と中学校の段差がなくスムーズに登校できることや授業の流れが先生方にも十分理解され、小中における一貫したカリキュラムによって子どもたちが学べることが大切である。GIGAスクール構想であるが、これも今まで推進する立場であったが、実際学校に入ってみると、先生方は色々な授業において、積極的に活用していることに驚いた。本校では、教科や授業の特性にもよるが、ほとんど教員が活用している……

続きは令和4年9月24日号の伊和新聞に掲載しています。
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