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いが再発見 No205 名張金石文研 薦生地区を調査

名張市北西部にある薦生(こもお)地区で、現在放映中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する悲劇の天才武将、源義経の娘むこ、源有綱(みなもとの・ありつな)の痕跡を確認した。活動を再開した「名張金石文研究会」が、このほど同地を訪れ、調査した。系図を見ると、有綱から6代後には能楽の大成者となる観阿弥がいる。有綱には4人の子どもがあり、二女は柏原城の城主、滝野上野介に嫁いでいる。名張とは関係が深いのである。薦生は古くから大和と伊勢を結ぶ街道筋にあり交通の要衝であった。昨年、発掘調査が行われ、奈良時代の役所跡とみられる大型の建物群が発見されている。
近鉄名張駅から名張川沿いに北へ20分ばかり車で走ったところに薦生の集落がある。簡易郵便局の前が古くから愛宕の辻と呼ばれる三叉路になっている。そこに「右なばり、左いせ」と自然石に刻まれた道標が建っている。かつて旅人はこれを頼りに目的地に向かったのであろう。すぐ近くに中山神社、隣り合わせに明王院がある。神仏習合の典型的な配置である。中山神社は奈良・春日大社とゆかりが深く、創建は奈良時代に遡るという。同行した「名張金石文研究会」会長の松鹿昭二さん(79)によれば昨年、神社の前の畑が発掘され、長さ30㍍、幅6㍍以上の奈良時代の大型建造物がみつかったという。「このすぐ東側を名張川が流れています。近くには東大寺の杣山(そまやま)があり、材木を切り出していた。だからここは木材の集散地。イカダを組んで下流の木津川に流し、奈良に運んでいました」
木材が集まる場所。役所があり、街道を人々が往来する。かつては大きな集落だったに違いない。この日、通りに人の姿は見えなかったのがさびしい……

続きは令和4年4月30日号の伊和新聞に掲載しています。
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