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名張の宝「能楽」動画作成 名張中央RC

名張中央ロータリークラブ(生田亮司会長・会員数20)は、伝統芸能の「能」の魅力と名張市の関りを伝える動画を作成し、動画投稿サイトのユーチューブで公開した。また市内の小・中学校の教材として利用しやすいように、公開されている動画が見られるQRコードを、お披露目を兼ねて5月24日、名張市に寄贈した。
名張市は、室町時代に能楽を大成した観阿弥が、座を立ち上げた土地と言われている。また約700年の歴史を持つ「能」は世界最古の演劇ともいわれており、動画のタイトルは「名張が生んだ『世界最古』の芸能」となっている。その魅力を発信するため、同RCは昨年7月、監修を能楽師観世流シテ方の上野朝彦さん(大阪市)、脚本を「能を考える会」に依頼し、動画制作に着手。2023年1月から撮影を開始した。一部ドローンを使って新しい視野を取り入れ、市立桔梗が丘中学校美術部がデジタル・イラストを描いた。7分20秒の動画では、日本第1号ユネスコ無形文化遺産の能の歴史を解説しながら、観阿弥ふるさと公園(上小波田)の能舞台と観阿弥創座の碑、宇流冨志禰神社(平尾)に収蔵・展示されている三重県有形文化財の能面を映し、上野朝彦さんが分かりやすく解説している。また、能文化伝承のため活動している名張おやこ仕舞教室、名張こども能楽囃子教室、名張子ども狂言の会、能を考える会、名張能楽振興会なども紹介して、能に足を踏み入れるよう誘っている。
寄贈式で北川裕之名張市長は「『語れるまち名張』を市民自らが発信しようとするタイミングで、この動画が出来たことは素晴らしい。まず子供たちが能を体験し、楽しみ、継承していくのにしっかり活用していきたい」と感謝を述べ、西山嘉一教育長は「ストーリー性があり、8分ぐらいの動画は子供たちにとって丁度良い長さで分かりやすい。郷土学『なばり学』の学習で補助教材として有効に活用させていただく」と話した。

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