1. HOME
  2. 伊和新聞
  3. 大切な命と財産を守ろう

大切な命と財産を守ろう

名張市・伊賀市 火災発生状況
名張市消防本部は1月10日、昨年の火災や救急についてその概要を発表した。それによると火災件数は22件(15)、その内建物火災は2件(10)、林野火災3件(1)、車両火災1件(0)、その他の火災16件(4)発生し、前年より7件増加した。火災による死者は1人(0)、負傷者は1人(1)となっている。出火原因については、建物火災は「電気機器」等により発生、その他の火災では「たき火」「たばこ」「放火」が主な原因であった。
救急出場件数は、4、041件(3、400)で、前年より641件多くなっており、1日当たり平均11・1件(9・3)救急出場したことになる。搬送人員は全体で3、552人(3、044)、前年より508人増加している。事故種別ごとの救急出場件数は、急病が2、877件(2、26 0)と最も多く、次いで一般負傷の600件(552)、転院搬送284件(296)、交通事故157件(186)、その他123件(106)となっている。
救助要請については、出動件数は46件(63)、その内訳として火災は0件(0)、交通事故10件(23)、水難事故4件(3)、その他32件(37)となり、前年より17件減少。救助人員では、火災0人(0)、交通事故11人(21)、水難事故4人(3)、その他24人(30)の計39人(54)を救助した。
また、同日伊賀市消防本部においても、昨年の火災等についての概要が発表された。それによると、伊賀市の火災件数は69件(75)、その内建物火災は25件(24)、林野火災4件(5)、車両火災8件(8)、その他の火災32件(38)発生し、前年より6件減少している。火災による死者は0人(2)、負傷者は8人(13)となっている。出火原因は、建物火災の内住宅火災では、「電気機器、電気配線」、「たばこ」、「こんろ」、「たき火」等により発生した。
救急出場件数については5、494件(4、380)で、前年より1、114件増加しており、1日当たり平均15件(12)件救急出場したことになる。搬送人員は、全体で4、616人(3、857)、前年より759人増加している。事故種別ごとでは、急病3、559件(2、739)、一般負傷764件(683)、転院搬送542件(447)、交通事故339件(327)となっている。
救助要請では、出場件数は54件(52)で前年より2件の増加。その内訳は交通事故35件(35)、水難事故0件(0)、その他19件(17)。救助人員は41人(35)で、その内訳は交通事故29人(23)、水難事故0人(0)、その他12人(12)となった。
名張市、伊賀市の両消防本部では、少しでも火災件数を減少させるように火災予防対策について広報・啓発を図るとともに、住宅用火災報知器の設置・維持管理についても広報・啓発に重点を置く。また屋外での火の取り扱いについても防火広報を強化していくとしている。

26日は「文化財防火デー」
昭和24年、現存する世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県斑鳩町)金堂の壁画が、火災によりその大半が焼失。文化財を火災や震災、その他の災害から保護するとともに、国民の文化財を愛し大切にすることを目的に、昭和30年にこの日を「文化財保護デー」と定めた。
第69回目となる今年の「文化財防火デー」に関して名張市では28日、市消防本部と名張市教育委員会が中心となって、郷土資料館(旧錦生小学校)において資料の持ち出しや消化器の扱い方など、住民の協力を得ながら実施する予定であったが、コロナ感染者の急拡大、13日県内に「医療ひっ迫防止アラート」が発令されたため中止することとなった。
一方、伊賀市では21日、島ケ原分署の六峰稲荷神社を皮切りに、2月5日の大山田分署の豊松神社まで、分署ごと8か所の神社や寺院で、消防団員の他、住民も参加し、通報・初期消火・搬出・放水などの訓練を実施する予定である。

新春恒例 消防団出初式
名張市消防団は8日、新春恒例の令和5年名張市消防出初式を行った。午前9時、名張市消防本部前に集合した9分団の団員約130人は整列後、北川裕之市長の「平素より市民の命と財産を守る活動に感謝する。これからも健康に留意しつつよろしくお願いしたい」との激励を、また来賓の福田博行市議会議長からは日頃の活動に対して感謝の言葉が述べられた。式終了後、会場入り口に整列した7人のラッパ隊の演奏に送られ、消防自動車は団ごとに隊列を組んで一斉放水式会場の名張川左岸鍛冶町橋下流へと出発した。
会場周辺では放水を見ようと底冷えのする天候の中、早くから大勢の人が詰めかけていたが、空を覆う雲を吹き飛ばすかのように27台の消防自動車から勢いよく放たれる7色の放水に観客からは大きな歓声があがった。見物に来た人は、カメラを構えながら「少し風があったが、美しい光景です。毎年見物に来ていますが、消防団によって我々市民が安心・安全に暮らせていると思う。感謝です」と笑顔で話していた。

伊和新聞

伊和新聞一覧