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コロナ鎮める願い込め・高さ18・6メートル「美旗中村どんど焼き」

美旗中村の農村公園で10日、同地区で300年以上続く伝統行事「どんど焼き」があった。元々、子ども達が竹やワラを使って竪穴式住居やかまくらのような小屋を造り、最後にそれを燃やして「どんど」とする行事であったが、子どもの数が少なくなったので、平成18年に、どんど保存会(高波秀彦会長・69)が発足し、発展・継承を担っている。
この日は早朝から住民ら約100人が集まった。中央にそびえるやぐらには、地区で募集した標語の中から選ばれた「どんど焼き コロナ鎮める 願いこめ」の垂れ幕が掲げられ、直径約3㍍のどんどの内部の空洞には、人々が持ち寄った正月飾りや、前年のお札等が納められた。
近くの大福寺の住職による法要が営まれた後、火が入れられ白煙が立ち、勢い良く炎が上がった。炎が落ち着くと、住民らは長さ約2㍍の割れ竹の先に餅を刺し、どんどの回りで輪になって焼いた。これも昔、子ども達がやっていた通りである。
高波会長は「今回はこれまでで一番背が高かった。祈りが届き、コロナが終息して欲しい。この行事は末永く続けていきたい」と話した。