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笑顔で消毒 製薬会社が白鳳高生と共同制作

「プッシュマイル」伊賀市内全中学に寄贈
若年層を中心にコロナ感染が急増する伊賀市において10日、市内に本社がある製薬会社「中外医薬生産」は、県立伊賀白鳳高校と共同製作した携帯用消毒スプレー約2、200本を、伊賀市教育委員会を通じて市内にある全中学校(10校)に寄贈した。
コロナ禍で学習をはじめ高校生の活動が制限されているのを知った同社・田山林太郎常務取締役は、子どもたちのために何かできないかと白鳳高校に相談する中で、高校生がキャリア教育の一環として同社の提案を快諾。一昨年高校生が授業において「コロナ禍の今、最も必要とする消毒スプレーを作る」取り組みの企画開発を始め、部活動が盛んな同校では、当初スポーツをする時に使用しやすいようにと考えながら製品開発を行った。授業では試行錯誤を繰り返しながら今の製品を作り上げ、今年度はCM動画やポスター作成などプロモーション活動を行った。
製品は、1本100㍉㍑入りのミニボトルで、価格は495円(税込み)。市内の一部小売店でも販売している。商品名の「プッシュマイル」は、「コロナ禍でも頑張っている人の背中を『プッシュ』し、『スマイル』になる」ようにとの願いを込めて生徒が名付けた。
田山常務は「コロナ感染拡大で休校になる学校も出ている。感染が少しでも抑えられ、進学や受験を控えたこの時期に使っていただき、生徒の皆さんが笑顔になっていただけたら」と話し、販売に関わった同校3年の岩井穂乃花さん(17)は、「ポスターや動画作成では、著作権の問題があり、結構難しかった」と苦労した経験を話した。その後、中外医薬生産と伊賀白鳳高校に、岡本栄伊賀市長から感謝状が贈られると、同校を代表して出席した岩井さんと吉川陽菜さん(17)は、緊張の中にも笑顔で受け取っていた。