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エトー エトー 「大餅会式」盛大に

伊賀市島ヶ原・観菩提寺 正月堂で修正会
2月11日、伊賀市島ヶ原の観菩提寺(菅生和光住職)正月堂で、春を呼ぶ行事として知られている「修正会」の「大餅会式」が行われた。7つの頭屋から持ち込まれた円筒状の5段の大きな餅や、藁をシュロで巻き、ニンジンの角、ミカンの目、大根の耳、栗で口や鼻を形どった「鬼頭」、桜の枝に餅を春にやっている夫婦燕に見立ててつけた「成り花」などの供物(節句盛り)を本堂に奉納した。
くじ引きで決めた順番にしたがって各頭屋は、10数人の講員の「エトー・エトー」の掛け声とともに、本尊の十一面観音の前に供物を並べ、祝い唄(数え歌)で勇壮に練り込み、堂内が熱気に包まれる。県の無形文化財になっているこの行事は、島ヶ原に春を呼ぶことで知られているが、コロナ禍で密を避けるため、昨年に引き続き、練りこみは中止、餅巻きなども行われなかった。
40年近く行事を仕切り、12日の「正月おこない行法」の結願法要まで、一晩中寝ずに供物や燈明の番をする堂番の山菅善文さん(76)は「練りこみがないのは寂しい。早くコロナが収束し来年こそは」と意気込みを語ってくれた。