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伊賀焼「窯出し市」3年ぶり開催

アウトレットの土鍋をはじめ、掘り出し物の伊賀焼の陶器がたくさん並ぶ「第25回長谷園の窯出し市」が、5月2・3・4の3日間開かれ、たくさんの人で賑わった。
伊賀市丸柱は作り手の集落でたくさんの窯元が点在している。その窯元が丹精を込めて作った品物も定番品でないものや色むらなどで、選別から外れたものなどの保管や処分に困っていた。この共通した悩みを何とかしたいとの思いから、焼き物の販路の開拓に思いを寄せ、長谷園七代目当主・長谷優磁氏の「自分たちの市場を拓こう」の呼びかけたのが今日の地域ぐるみの「お祭り」となった。
3年ぶりの開催となった今年の「窯出し市」は、晴天にも恵まれ早朝から車の列ができるほどのにぎわいで、この日を待ちわびていた多くの伊賀焼ファンで広い会場は埋め尽くされた。築200余年の当主屋敷や庭園の公開とお茶席のおもてなし、作家の一点物の作品、土鍋や皿などの掘り出し物、蔵出し特価セール、陶芸体験、またキッチンカーをはじめ飲食の販売や野菜の即売等々100店余りの出店。年に一度の長谷園の恒例行事「窯出し市」は大盛況の中で3日間の幕を閉じた。
同社では「2年間コロナ禍で開催ができなかったが、多くの方からの今年の開催要望があった。コロナ対策をしながら、駐車場をはじめ会場の改善や展示の工夫などをした甲斐があって、過去最高の来場者であった3年前の2万人に匹敵する沢山の人に来場いただき、喜んでもらえたのでは」と話している。