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名張旧町活性化に提案・近大高専生が共同研究展示会

近畿大学工業高等専門学校の都市環境コースの生徒らが、田中和幸准教授の指導のもと令和4(2022)年度から取り組んでいる「三重県名張市旧町における町家の調査研究」の成果発表が「名張藤堂家邸跡」で行われる。名張市の旧市街地は延長10数㌔に張り巡らされた水路と、近世から近代にかけて建設された街並みや町家が残されているが、所有者の高齢化等により衰退しているのが現状である。このため旧町建物の活用促進と地域活性化に貢献する意味も含め学生が提案する作品を展示する。この催しは名張市教育委員会が共同参画となっている。
5年生は都市環境コースの学生25人のうち約10人が、模型とプレゼンテーションボードを展示する。テーマは「地域住民と交流ができる学生寮」で旧町を再生する課題に取り組んだ。早川愛莉さん(20)の作品タイトルは“新旧町”「新しい旧町の意味で、街並み景観に合わせた直線的な瓦屋根の建築意匠を取り入れた。旧町の人々と交流できるスポーツ施設としてバスケットボール、壁打ちテニス、イモムシラグビー、パターゴルフの施設を考え、大浴場も用意した」。高田大輔さん(20)の作品は“間×繋(まとつながり) ”「建物の配置と曲線で、風と川の流れのような空間を表現した。旧町から銭湯が無くなっていくのを知って、大浴場とレストラン、カフェを配置し、人々の集う場所とした」。盛田晋平さん(20)は“区切り”をタイトルとし「プライベート空間とパブリック空間を分けながらも両立するものとした。要所を工夫して、どこか旧町らしさを感じさせる造りにした。大きなレストラン、物販スペース、円形の(名張には無くなった)映画館を設け、外部に広々とした階段等で、積極的な交流スペースを考えた」。西田健人さん(20)の作品タイトルは“ながれ”「実際に敷地の中央を水路が緩やかな曲線をつくって流れ、小さな滝がある。水路はパブリックスペースと、学生寮を区分する役割もある。共通スペースには、採光と風通しに配慮した大きなレストランと銭湯があり、外部広場は、花火大会には絶好の見物場所となる」等々、それぞれが提案。
上記は作品の一部の紹介に過ぎないが、実際に旧町に高専の寮ができて、若者たちと地元住民の交流ができれば、街が活気づくこと確かである。
1年生全員(約160人)は、10班に分かれて旧町内を散策し、藤堂家邸跡で歴史を学び、写真を撮りスケッチをした。今回、その内約20人のデッサンが展示される。その他、専攻科の学生の作品や、卒業して近大の学部生になった学生の提案も展示される。今まで学生が調査した旧町の町家のパネルや、グルメマップなども展示の予定。
展示の初日には、北川裕之名張市長や地元住民と学生が、今後の名張旧町の在り方について語り合う企画もある。
研究展示会の日時は2月7日~12日、午前9時~午後5時までで、定休日は9日。入場無料。
お問い合わせ先は、近畿大学工業高等専門学校(電話0595・41・0111、田中、近藤、政清、伊藤の各氏)。名張市教育委員会文化生涯学習室(電話0595・63・7892、松本、横田氏)まで。