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城下川“映える”竹行灯の列 旧町に新しい散策の楽しみ

4月30日の夕暮れ時、中町の城下川が竹行灯の列で美しく彩られた。主催は名張市まちづくり協議会。川に反射し、色とりどりに並んだ竹行灯は、桜ケ丘区の人々の手に寄るもの20基、昭和保育園の園児が絵を描いたもの20基、名張市民センターで保管しているもの20基で、合計60基が川沿い80~100㍍に並べられた。
発端は、地元の伝統行事に携わっている団体「春を呼ぶ会」。2002年から名張川沿いの竹林整備を行っていて、そこで出る竹の端材と地元の瓦、和紙を利用して行灯を作ったのが始まり。その後まちづくり協議会と協力し合って、幼稚園、保育所、小学校、安全教室などで行灯を作ってきた。20年が経ち、延べ1000基ほどになり、せっかく作った行灯が保管されているので、まちづくりでの活用を考えた。今回4月29・30日を予定していたが、29日は雨天のため中止し30日だけの開催となった。
今後の点灯日(予定日)としては、花筏に合わせ菖蒲の花の開花状況によるが、5月28日・29日、お盆の迎え火として8月13日・14日、街道市と中秋の名月に合わせ10月8日・9日・10日を考えており、毎年の行事として定着させるのが目的。初夏から初秋の夜、旧町の散策を楽しむ場が新しく生まれた。
まちづくり協議会環境安全部会の藤木泰之さん、福広勝介さん、春を呼ぶ会の福本進治さんは「せっかく1000基ほども製作してきたので、この催しに合わせて、家に保管している人々が、城下川に持参されても良いが、それぞれの家の前で点灯してもらって、まちじゅうのあちこちに行灯が光る、まちを挙げての展開になればさらに楽しい」と夢は広がっている。