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巣立ち行く1094人の若人

名張・伊賀の県立高校で卒業証書授与式
3月1日、三重県立高等学校で一斉に卒業証書授与式が挙行され、コロナ禍で過ごした高校に別れを告げた。
名張高校では全日制課程190人に担任から卒業生の名前が読み上げられた後、中山隆之校長から、代表者に卒業証書が授与され、通い慣れた学び舎を巣立っていった。中山校長は式辞でウクライナ問題にふれ、「名張でそんなことを言っても仕方ないでなく、暴力や武力で人の命や幸せを破壊することは許されないと確認することが自分たちの未来にとって大切なことである」と述べるとともに、「さまざまな分野をいろんな方法で学んだ仲間が一緒のクラスにいるこの名張高校総合学科の卒業生であることに自信と誇りを持ち、社会に大きく羽ばたいてほしい」とはなむけの言葉を贈り、コロナ禍で十分な活動ができなかった卒業生の気持ちに寄り添いながら、門出を祝った。その後、在校生代表の中山拓海さんが「卒業生が築いてきた伝統を守り、立派な学校を作っていきます」と卒業生への感謝の言葉を述べると、卒業生を代表して岡田七海さんが「高校で学んだことや思い出に誇りをもって一歩一歩進んで行く」と高校生活での思い出とともに将来への抱負を語った。
「まん延防止等重点措置」が三重県に適用されているため、昨年に引き続いて時間短縮、来賓や在校生も同席しない卒業式となったが、厳粛さと華やかさが交錯する中で式が進められ、3年間お世話になった先生や温かく見守ってくれた保護者の拍手に送られて会場を出ていく卒業生にとって心に残る素晴らしい卒業式となった。
この他、名張青峰高校では267人、上野高校では274人、伊賀白鳳高校では273人、あけぼの学園高校では70人が全日制課程を、名張高校8人、上野高校12人が定時制課程を修了し、新たな道へと旅立っていった。(写真は名張高校での卒業証書授与式)