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忍者ドライブイン さらばじゃ

名阪上野ドライブイン・55年の歴史に幕
「忍者ドライブイン」の愛称で親しまれている名阪上野ドライブイン(伊賀市大内)が今年3月31日をもって閉店すると、12日運営する三交興業株式会社(本社・亀山市)が発表した。同ドライブインは、名阪国道開通の翌年の1966(昭和41)年9月にオープン。名阪大内インターの北側に隣接しているという利便性の良さもあり、大阪から名古屋・伊勢に向かうバス旅行観光客の休憩所や飲食、土産物販売等での利用が多く、1990(平成2)年度には、大型バスの利用が年間約8万台あった。しかし、新名神高速道路の開通など道路環境やバス旅行から個人旅行などへの旅行形態の変化などにより、利用者が減少。2018(平成30)年度には、年間約1万4千台と5分の1以下となった。更には、ここ2年間のコロナ禍が利用者減少に拍車をかける形となった。
同ドライブインは、敷地面積が約1万6、700平米、鉄筋コンクリート2階建ての建物の延べ床面積が約4、100平米、伊勢神宮式年遷宮前年の2012(平成24)年にリニューアルし、猫忍者のオリジナルマスコット「忍にゃん」を登場させ、「忍者ドライブイン」の愛称で利用客の増加をめざした。
閉店に伴い「感謝セール」を1月22日から3月31日まで、プレセールも含めて実施し、55年にちなんだ550円や1、550円の商品や特別メニューの食事などを販売する予定。また、2月22日の忍者の日などには、「マルシェ&キッチンカー大集合」などの催しを行う予定で、現在検討中である。同社藤田尚史総務部長は、「大変多くの方にご利用いただきありがとうございました。感謝の気持ちを込めて、閉店セールを行うので、たくさんのご来場をお待ちしています」と語った。
閉店後の跡地については、所有者である三重交通株式会社(本社・津市)が今後の利用方法等を検討している。