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本離れなんて嘘みたい 古書・古本市大盛況

津市久居アルスプラザ(東鷹跡町)で、6月17・18・19日に開かれた「三重県まちの古本屋さん協会」主催の「ホンツヅキ三重」は盛況のうちに3日間の幕を閉じた。三重県には最近までまとまった古本屋の団体がなかったので、初めての試みでもあった。
出店している9つの店はそれぞれ個性豊かで、商品展示も楽しい。明るく開放的な会場は、買い回りしやすい環境で、ワクワク感があり、客は買い物かごに平均5~6冊の本を入れ、レジ前には長い行列ができていた。年齢層も幅広いが、特に30~40代が多いように感じた。四日市から出店している「リモートブックス」と、伊勢市の「古本屋ぽらん」の店主の話では、SNSでの事前の問い合わせがかなり多かったという。  名張から出店の「古書からすうり」の中田俊昭店主によると、「古本市の売り上げは通常中だるみ等波があるものだが、今回は3日間売り上げが伸び続けた。また店舗間の売り上げのばらつきもなく、押しなべて好調であった。約150平方㍍の面積で、3日間の来場者数は約4000人に上った。本離れといわれている近年だが、嘘みたいでまだまだ希望が持てる。今回『三重県まちの古本屋さん協会』を結成して実績ができた。これからも前向きに進む自信につながった」と明るく語ってくれた。
9つの店舗は、商品の傾向、店主の人格、年齢など個性があり、それが集まって包容力のある団体となっている。各地の催しの企画担当者から、引き合いが増えるような予感がした3日間だった。