猫好き集まれ！保護猫里親会開催

「可愛い鳴き声につぶらな瞳」「個性的で人懐っこい」「こんな猫の里親になってみませんか」こう呼びかけるのは、毎月保護猫の里親会を主催している「にゃにゃ倶楽部」代表の村口早苗さん（51）と事務局長の「まりこの猫活」上田麻里子さん（41）。
同倶楽部は、飼い主が亡くなったり、家が取り壊されそのまま放置され、行き場の無くなった猫を保護し、新しい飼い主が見つかるまで世話をしているボランティアサークル。猫は繁殖力が強く、雌猫は１回の出産で５匹前後の子猫を出産すると言われている。環境省によると、猫の繁殖サイクルから単純計算すると、１年後に20匹以上、２年後に80匹以上、３年後には２０００匹以上の子猫が生まれる計算になるという。このような猫の生態を知らないで、人間の都合で餌をやったり、やらなかったりして野良猫になっていき、殺処分される猫もいるという。また、猫１匹には年間15万円ほどの費用がかかると言われているが、その費用が出せず、栄養ある食事が与えられないで、病気になる猫もいる。
村口さんら「にゃにゃ倶楽部」のメンバーは、猫に幸せな暮らしができるようにと里親を見つけるとともに、里親が見つかると、空いた席に別の保護猫を収容するという。村口さんも自身の自宅で10数匹の世話をしている。「猫のためにできることをと思ってやっている。１人でも多くの人に会場に来ていただき、里親になっていただけたら」と、会場のゲージにいる２～30匹の猫を眺めながら、多くの保護猫の幸せのためにと、来場を呼びかけている。里親会は、毎月第４日曜日に開催。今月は27日12時から15時、会場は名張市東町集議所（東町１７５３-７）。連絡先は、上田さん（０９０・７６８０・１７１０）。費用は原則無料であるが、事前に医療費等を必要とする場合がある。その他、里親と猫の相性等の確認があるなど、詳細は、当日の会場か電話等で確認のこと。
また、地域猫の取り組みＴＲＡ活動「保護猫里親探し」代表奥村祥仁さん（56）は、猫の不妊手術を行う「スペイクリニック」を名張に呼ぶ取り組みをしていて、今月19日名張で初めて開催の予定。（会場等は名張市内）問い合わせは奥村さん（０８０・３６１９・３２５７）まで。
こうした保護については現在ボランティアが中心となって取り組みが行われているが、今後は行政からのサポートは必要不可欠であると思った。