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田植えも、稲刈りも完ぺき!蔵持小学校で稲刈り体験

名張市立蔵持小学校(蔵持町原出)の5年生31人が5日、稲刈りを体験した。5月10日に皆で植えた田んぼの稲がたわわに実り、この日を迎えた。本多恵美子校長及び担任の角出隆成先生(29)に引率されてやってきたのは、坪田正弘さん(蔵持町芝出・66)の田んぼの一角約70平方㍍、地元のボランティアの人々が約10人待ち構えている。坪田さんはここで子供たちに田植えを教え、稲の育ち具合を見届けてきた。
坪田さんは、事前に、わら、縄、もみ殻、ぬか、白米のサンプルとおにぎりを用意して子供たちに示し、稲からお米に、そして美味しいご飯になる迄を話し、稲には捨てるところが何もないことを伝えた。
「今日はこの作業の一番目の刈り取りです。5月に植えたのが4か月でこんなに立派に実りました。1本の稲に150粒くらいあるでしょう。本当に今年のお米はよくできました。この後稲をハザ掛けして干します」と言って稲刈りがスタートした。
坪田さんが手本を見せて、2班に分かれ刈り取りが始まった。始めはたどたどしかったが、だんだん仕事に慣れてくると、手つきがはじめと全然違うようになった。それを見た角出先生は「どんどん成長する姿を見ているようで、こういう時、子供たちを頼もしいと思う。そうなるように仕向けて頂いている地元の皆さんに感謝です」と嬉しそう。
買った稲を束ねてわらで括るのは、大人のサポートがいる子もいるが、どんどんスピードアップし、幅約6㍍、高さ約1・2㍍のハザ掛けは作業開始から40分ほどで終了した。終わりに学校で作ってきた3体の案山子を立てて出来上がり。全員並んで記念撮影をした。
森原悠仁君に話を聞くと「はじめは上手くいくかどうか不安だったけど、だんだん慣れてきた」すると周りの子供たちが次々と話してくれた「稲の束をつかむのが大丈夫かな、と思ってたけど、すぐ慣れて楽しかった」「カエルがいたから、こちらに来ると嫌だったが、大丈夫だった」等々。
本多校長は「稲刈りは子どもたちがとても楽しみにしていた。お米になる迄のサンプルを用意して頂いていてよかった。とても勉強になったし、一生懸命作業したハザ掛けは、子供たちがつくった案山子が守ってくれるでしょう。ボランティアの皆さんもいつもたくさん来て頂いてありがたい」と感謝していた。坪田さんも「田植えも上手でしたが、稲刈りも完ぺきでした。おっちゃんも嬉しい!」と子供たちに声をかけた。
なお、ハザ掛けしたお米は2週間ほど干した後、坪田さんが精米して学校に届けるとのことだ、待ち遠しい。