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芭蕉祭 地元だけで静かに

俳聖芭蕉の命日に合わせ伊賀市と芭蕉翁顕彰会が催す、第75回芭蕉祭が10月12日、上野公園俳聖殿前であった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、例年多くの招待者を招いて行う芭蕉祭は招待者を無しにし、岡本栄市長と市議会議長、副市長と教育長の市側4人と芭蕉翁顕彰会の岡島久司会長と副会長2人の主催者のみの出席で営まれた。
式典は、俳聖殿内の芭蕉翁座像に市職員らが献花・献菓・献茶をした後、市長の祭詞奏上、芭蕉翁献詠俳句の選者献詠18句、一般の部・特選34句、テーマの部・特選2句などが記された懸額の除幕が行われた。
市長と岡島久司会長は午前9時に芭蕉の故郷塚に参拝した。霊前に供物と供花を供え、僧侶らが懇(ねんご)ろに供養した。その後、2人は上野市駅前の芭蕉像に献花し、続いて線路北側にある旧市役所前の記念碑に献花した。
芭蕉翁は元禄7年(1694)10月12日(旧暦)大阪で没した。遺言により滋賀県大津市の義仲寺に葬られたが、故郷伊賀には遺髪が届けられ、松尾家の菩提寺・愛染院の故郷塚に納められている。
岡本市長は「少人数の祭典となったが、芭蕉翁の不屈の精神をしっかりと受け継いで、次年には立派な祭典を挙行したい」と締めくくった。