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読書感想文全国コンクール 県最優秀賞に西岡さん

知らないということは守ることもできない
子どもたちが本に親しみ、読書の楽しさを知る。また、読書の感動を文章に表現し、考える力を育むことをめざし、毎年実施されている「第67回青少年読書感想文全国コンクール」(全国学校図書館協議会・毎日新聞社主催)において、三重県最優秀賞(小学校高学年・課題読書の部)に選ばれた西岡花佳さん(名張小学校5年・11)が1月14日、名張市役所を訪れ亀井利克名張市長に喜びの報告をした。
西岡さんは課題図書の「オランウータンに会いたい」(あかね書房)を読み、ボルネオ島に生息するオランウータンは、子どもの世話をする様子が人間に似ていて読むほどに好きになってきたことや、森林開発が進み、オランウータンの生活する場所が無くなってきていること、その原因が我々の食料になっているオイルパーム(油)を取るための農園になっていることなどを知った。
動物好きの西岡さんにとっては、オランウータンの生態から環境問題へと関心が広がり、読めば読むほど、調べたくなり、知らなかったことがどんどん分かってくる楽しさに繋がってきた。文中の「知らないということは、守こともできないことにつながる」という一文に心が引かれ、知らないことをインターネットで調べ、それを文章に書き表したという。
西岡さんは、一日に1・2冊を家や学校の図書室で読書するというほどの読書好き。「これからも本を読んで、いろいろなことを知り、幅広い知識を持てるようになりたい。将来の夢は獣医さん」と喜びの表情で話した。
名張小では、読書の楽しみを子どもたちに知ってほしいと、朝に読書の時間を設けたり、図書室利用を推進する取り組みをしているが、布本肇校長は「西岡さんのように読書が大好きな児童がいてくれることは、たいへん嬉しい」と語った。
なお、各都道府県から選ばれた最優秀賞作品の中から、来月全国最優秀賞が選ばれる。