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赤目渓谷に幽玄の竹あかり

来年1月まで竹灯でライトアップ
名張市の観光地として知られる赤目四十八滝に、今年も竹灯の灯がともり、見物客を幽玄の世界に誘っている。
23日、午後4時半に点灯した竹灯は時間の経過とともに、赤目滝一帯を幻想の世界へと変貌させた。昼間の暖かさから一転、防寒服に身を包んだカップルや家族連れなど初日に訪れた約270人は口々に「きれい」と歓声をあげ、スマホで写真を撮っていた。
特定非営利活動法人赤目四十八滝渓谷保勝会(寺田一彦理事長)は、秋の赤目を楽しんでもらおうと昨年から、滝を竹灯でライトアップして「幽玄の竹あかり」に取り組んできた。間伐した竹を再利用する「なばり竹あかりSDGsプロジェクト」の一環で、市内の小学生などが体験会で作成したものもある。昨年は1、000本の竹灯だったが、今年は新たに竹灯500本で「森のエリア」(小公園から日本サンショウウオセンター)を作り、メインエリアである「渓谷のエリア」(日本サンショウウオセンターから不動滝)と2ヶ所で計1、500本を用意した。
中でも一番の見どころは、最も奥にある不動滝周辺。滝から豪快に流れ落ちる水音や青く光る不動滝、苔むした無数の巨岩、揺らめく竹灯のあかりは神秘的で幽玄の世界を醸し出している。秋が深まると滝を取り巻く周囲の山々を赤く染める紅葉も楽しめる。コロナが収まってきたこの時期こそ、一度は訪れたい場所である。
開催日時は2021年10月23日から2022年1月31日、午後4時30分から午後8時まで。ただし、12月28日から1月2日、1月の毎木曜は休業。入場料は大人600円、子ども(小・中学生)300円。近鉄赤目口駅から、三重交通バスで約10分(土日は臨時バスも運行)。また、期間中は2020年3月にオープンした赤目自然歴史博物館も午後8時まで営業予定。お問い合わせは赤目四十八滝渓谷保勝会(電話0595・41・1180)、三重交通伊賀営業所(電話0595・66・3715)まで。