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2会場で和らぎ落語会

7月18日、コワーキングスペースFLATBASE(フラットベース)と京風イタリアンらんぽの2会場に分かれて「第4回なばり和らぎ落語会」が開催された。2つの会場は隣合わせで、古民家改造の風情がある。それぞれ定員いっぱいの聴衆が落語を楽しんだ。
3人の出演者は、2つの会場を行ったり来たりして噺をした。京風イタリアンらんぽ会場では、始めは笑福亭喬介さんによる「金明竹」、次に露の瑞さんが「夢八」、最後は桂かい枝さんの「代書屋」で各30分ずつの話芸が繰り広げられた。
笑福亭恭介さんの「金明竹」は、覚えるだけでも難しいとされる噺だが、さすが咲くやこの花賞受賞など、話芸の基本をしっかり身に着けただけあり、落ち着いた笑いをもたらしていた。  露の瑞さんの「夢八」。出身は北野田で「北野田から来たのだ!」で笑わせてから、夢ばかり見ている八兵衛が、首吊りの番を一晩する滑稽譚を大熱演。大きな拍手を受けていた。  桂かい枝さんは、「この話の理解具合によって日本語でやるか英語でやるか決める」と言って短い英語のコントを披露することから始めた。「やっぱり日本語でやります……」で笑わせてから始めたのは「代書屋」。古典落語にも抜かりはない。大いに楽しんだ。
前方の客席で、小学校高学年ぐらいの女の子が、げらげら笑っているのが場を更に盛り上げていた。3人とも本格的な話芸を披露していて、第5回以降も「なばり和らぎ落語会」が継続発展する基礎ができたのではないかと感じた。昼の部の「こどもらくご会」では「寿限無」を全て諳んじている子がいて、大いに盛り上がったという。