ことしもひまわり咲いたよ
風船がつないだ心の交流 昭和保育園
昭和保育園(名張市丸之内)では毎年、運動会の中で花の種をつけた風船を親子で飛ばすイベントを行っている。秋空に舞い上がった風船は風に乗り東へ東へ……。ある年辿り着いた先は埼玉県川越市。風船の種を育て美しいひまわりの花を咲かせてくれた女性から、今月初旬、今年も手紙と写真が届いた。初めて風船を拾った時から9年間、毎年絶やさず送られてくる手紙には、昭和保育園の園児に「ことしも美しいひまわりの花が咲いたよ」と語りかけるように綴られている。
服部由美園長(49)は、「こうして手紙をいただき、心と心の交流がとても嬉しい。いただいた気持ちは子どもたちによくわかるので、子どもたちの素晴らしい経験としてお礼の手紙を書いた」と感謝の気持ちを語った。
ここ2年はコロナの影響もあり、風船飛ばしは実施できていないが、川越市をはじめ、横浜市、長野県、三重県内などからも風船を拾った手紙が送られてきている。
5歳児らいおん組では自称「川越ばあば」に、お礼の手紙を書き、16日近くのポストに投函した。井上凛さん(6)や中岡生翔さん(6)は、送られてきた手紙を見て「嬉しかった」「がんばって手紙を書いた」と笑顔で話していた。