旧町を元気に 願いを込めて 江戸川乱歩作品上演2回目
名張から乱歩(ココカランポ)が始まったのだ、から命名したココカランポ実行委員会は5月13日、旧細川邸やなせ宿(新町)で江戸川乱歩作「芋虫」をリーディング上演する。この話は戦争で負傷し5感の殆どを失って、芋虫のようになり視覚と触覚のみが無事な夫と、5体満足な妻との奇妙な関係。出演は石川県で活躍する演劇ユニット「演芸列車『東西本線』」の西本浩明のリーディングと、土方巽の暗黒舞踏の流れをくむ「金沢舞踏館」の松本拓也の身体表現。やなせ宿の座敷と庭に展開する演劇的リーディングと独特な舞踏の組み合わせに期待が持てる。
公演は、昼公演が開場午後1時、開演1時30分。夜公演は開場午後6時30分、開演午後7時。参加費は大人2、500円、学生1、000円。名張在住割引として大人料金から500円値引きあり。主催:ココカランポ実行委員会、協力:特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえ、後援:名張市と同教育委員会。音響・照明:現場サイド、宣伝美術:川北すピ子。
また、実行委員長による町家見学ツアーも同時開催。時間は午後3時30分から午後5時まで。参加費無料だが事前予約が必要。お問い合わせ先は、kococaranpo.nabari@gmail.com 電話0595・41・1578(古書からすうり)まで。インスタグラム、ツイッターでも詳しく知ることができる。
なお、古書からすうりでは、読書サロン「幻影嬢」を主宰している。江戸川乱歩作品を中心とした読書会で、女性のみで開催している。開催日、課題図書などは、メールkoshokarasuuri@gmail.com又は電話059 5・41・1578まで。インスタグラムやツイッターでも参照可能。
ココカランポ実行委員会は、旧町で古書からすうりを経営する中田俊昭・茂美さん夫妻と、舞台技術者で、ここでは演劇プロデューサー・ディレクターの三浦貴司さんと演劇パートナーの水谷優貴さんの4人で運営されている。昨年11月、江戸川乱歩作「赤い部屋」を上演し好評だった。「江戸川乱歩と言う名張のコンテンツを通して、質の高い演劇を旧町で上演し、旧町の認知と活性化に少しでもつながれば嬉しい」と中田茂美さんは願いを込めて言っている。乱歩の世界のように混み入って入り込み、わくわくする旧町の街並み探検・見学ツアーもその一環という。