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「おもしろ科学実験」開催
名張市教育センター(百合が丘)で4月27日、週末教育事業「おもしろ科学実験」が催され、応募した市内の小学生(3~6年生)20人が参加した。実験は「発泡入浴剤をつくろう」「人が入れるシャボン玉をつくろう」「開け!パラシュート」「スーパーボールロケット」の4種類。5人が1組になって4種類の実験を順番に行った。
▼︎「発泡入浴剤をつくろう」は、重曹とクエン酸の化学反応で二酸化炭素を発生させるのが発泡入浴剤の原理を学ぶ。児童らはボールの中に重曹とクエン酸、片栗粉とアロマオイルを入れ、好みの食用色素を入れ一生懸命に混ぜた。それに霧吹きで水をかけながら固め、きれいな直径4~5㌢程の入浴剤の玉を作った。片栗粉を入れるのが指導する杉野薫先生のノウハウのようだ。児童らの家の風呂はオリジナルな温泉になったことだろう。
▼「人が入れるシャボン玉をつくろう」で使う材料は水、洗濯のり、洗剤。バットに入れてよく混ぜると材料のシャボンは出来上がり。指導は当センター長の松田俶子先生。児童らは、ポイに息を吹いたり、腕の振り方を変えたりして出来たしゃぼん玉に大喜び。続いて、シャボンを入れたビニールプールの中にフラフープを入れ、真ん中に児童が1人立ち他の児童がシャボンのついたフラフープを息を合わせて持ち上げると、真ん中の子はシャボン玉の中に入ったようになるはず……。だが、シャボンの幕は腰の高さ以上になかなか上手くいかない。それでも子どもたちは息を合わせ、何度も何度もチャレンジをしていた。
▼「開け!パラシュート」では、透明なビニールシートの向かいあう頂点同士を3回折り重ね、定規で寸法を測って切ると八角形ができる。八つの角にセロテープで糸を張り、まとめたところにフィルムケースを結びつけるとパラシュートが出来上がった。表に出て投げ上げるとパラシュートが開いて降りて来るが投げ方に工夫がいる。「帰ったら公園の滑り台の上からやってみよう」という生徒に「疑問を持ち、思いついたことがあったら何でもやってみるのが良いよ」と指導の川口久延先生が声をかけていた。
▼「スーパーボールロケット」では、直径約5㌢の大きなスーパーボール(A)の上に直径約1・5㌢の小さなスーパーボール(B)を乗せ、重ねたまま床に落とすと上に乗せた(B)がロケットのように勢い良く飛びだす。なかなか難しくて何度もチャレンジする児童らに、担当の森川郁代先生は「工夫を重ねることが大切。インターネットでは他の色々なやり方も出ているので、ぜひ研究してみて」と話していた。 奥村涼世君(薦原小6)は「科学実験は面白くて大好き。今日の実験の中ではパラシュートが一番面白かった。教育センターの科学教室にはこれからも参加したい」と元気に話していた。
全体の指導にあたった吉住昌三さんは「人任せでなく自分で考え、自分でカッターを使って作り上げていく経験が大切」と話し、松田センター長は「自分で体験し、失敗もしながら工夫をするのが科学の学び。この授業では、異なった学校の子どもたちと触れ合い、協力し合うのも大切な事」と意義と目的を語っていた。