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「つながり」がテーマ 英心高 地域と一緒に文化祭

私立英心高等学校桔梗が丘校で9月28日、地元の飲食店や雑貨など約30店舗が参加し、サークル活動の団体がステージで発表するなど、地域全体で盛り上がった文化祭が行われた。同校は2022年に開校し、今年で3年目になる。地元への感謝の気持ちを形にしたいとして、テーマを「つながり」にした。地元の人々も多く来場し、文化祭を楽しんでいた。生徒らは、地元企業やお店との交渉などを、先生方の応援を得ながら頑張った。文化祭実行委員長の松生晴斗さん(2年・17)は、5月ぐらいから徐々に進めて、夏休みぐらいにほぼ形が決まった。飲食店などの業者さんに頼んだりして、地域の人と一緒に作る文化祭になった。ステージも地域の人と生徒とが一緒になって考えた。でも、ちゃんと人が来てくれるのか、昨日の夜まで心配だった。今日は、こんなににぎわって安心した。生徒みんなで頑張ったし、地域や業者さん、みんなが助けてくれた。1人では出来ないことが、みんなでやると出来るという事がいい勉強になった」と準備期間の大変さを嚙みしめながら、話してくれた。
教室では、アクセサリーや雑貨、軽食などのお店が出ていた。教室の演出を生徒たちが考えて表現していた。1年生は見事な黒板アートを描いており、大きな花のアートを描いたのは、浦田円香さん(16)、別所歩美さん(15)、笹原千有希さん(15)。「ドライフラワーのお店が入るので、それと一緒になるともっと引き立つと思った。絵の原稿は生成AIで作った。3時間半ぐらいかかった」と話してくれた。サポートしたのは1年生担任の迫畑裕之先生。生成AIでの作画だけでなく、会場全般のことも生徒会と一緒に活動したようで「業者さん約25社の協力のおかげで盛大になった」と感慨深げに話してくれたが、先生方のサポートが重要だったことが伺えた。
階段や通路は海がテーマで、直径10㌢くらいの柔らかい紙でできたブルーの花で、大きなクジラを作り階段の壁面を泳がせていた。その2年生を指導したのは松尾綾子先生。文化祭活動での生徒について聞くと「毎日登校する普通の高校ではなく、1年生は月・水・金曜日、2・3年生は火・木曜日。年に何回かしか会わない生徒たちが、コミュニケーションをとって実行委員会、企画、交渉と頑張った。この文化祭は子供たちの成果だと思う」と話した。
体育館ステージでは、合唱、ハーモニカ、三味線、などの音楽グループが日頃の練習の成果を披露し、バレエ、栄心高校のダンスグループには、会場から盛大な拍手が起こっていた。最後はみんなで、へっぽこラジオ体操。
終りの挨拶を実行委員長の松生さんがしたが「この文化祭で1~3年生のつながりができた……」と話したところで、感激したのか言葉に詰まった。やっと挨拶が終わった後みんなから大きな拍手があった。迫畑先生も感無量の風であった。