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「生活工芸展」2024不易流行
今年は松尾芭蕉生誕380年。芭蕉が唱えた「不易流行=変化することのない本質的なものを学ばなければ基礎が成り立たない、しかし時代の変化に沿った新しさを知らなければ新たなものは生まれない」に思いを寄せた、全国で活躍する工芸家66人による「生活工芸展」が7月6日から開催されている。会場は史跡旧崇広堂(上野丸之内)、ギャラリー やまほん(丸柱)、入交家住宅(上野相生町)の3会場。展示は器など陶芸作品を中心に、木工・漆器、ガラス、金工、竹工、革、布、立体の工芸作品。
工芸家66人の内、崇広堂会場では39人の作家が約1800点、やまほん会場では27人の作家が約1100点の作品の展示と販売をしている。また入交家住宅では、66人の作り手が「不易流行」を強く感じた作品と、作り手が綴る言葉を合わせて展示。この会場の作品は非売品となっている。それぞれの会場では、日常生活につながる様々な作品が、見易くすっきりと展示され来場者を待っている。
この生活工芸展を企画した、ギャラリーやまほん主宰の山本忠臣さん(50)は「ものを作る工芸という作業は縄文時代から続いているが、AIの時代になっても変わらず同じような作業をしながらも、時代の変化に合わせて作り続けている。その辺りを感じてもらえれば」と話した。
会期は、旧崇広堂と入交家住宅は7月21日まで、ギャラリーやまほんは9月1日まで。3会場とも入場無料で火曜日が休館日。お問合せ先は、ギャラリーやまほん(0595・44・1911)まで。