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「膵がん医療の最前線」セミナーで前向きに
5月22日、名張市武道交流館いきいき(蔵持町里)で、「第12回名張で学ぶがん医療」講演会が開催された。募集定員70人に対し110人の参加があった。講師は三重大学医学部名誉教授で肝胆膵・移植外科学の伊佐地秀司さん。最先端医学による検査や治療の解説など、全員熱心に聴取していた。約1時間の講演の後、がん治療中の人々から具体的な質問が約30分続き、充実したセミナーであった。
講演の後、北川裕之名張市長が「この講演が日頃の悩みや不安を解消する一助となれば幸い」と挨拶したが、まさにがん患者の不安の軽減につながればと強く願った。主催は名張市がん・難病相談室。後援は名張市老人クラブ連合会、名賀医師会、がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会。
会場のほぼ全員の席に50㍉角位の折り紙で作ったアロハシャツ(服を福に転じる意味)の爪楊枝入れがあり、一つ一つ違う言葉が書いてある。「目は心の窓」「ありがとうの一言を」等々。作った富貴ヶ丘の藤永和子さんは「66歳の時すい臓がんで余命5か月と言われ、手術して今年で10年になる。感謝の気持ちで毎月100個の折り紙を折っている」と話す。司会も金つなぎの会の雪岡潮枝さん、乳がんを患い手術した経験をもつ。
ん難病相談室の相談員で金つなぎの会代表の広野光子さん(自身も乳がん、卵巣がん手術を経験)によると「相談に訪れる人は、はじめは涙涙で来られるが、帰るときには気持ちも和らいで笑顔で帰って行かれる。そんな相談室です」と笑顔で語ってくれた。
セミナー終了後は、ひまわりコーラス(平均年齢76)による童謡メドレーと、後藤誠司(83)さんによるハーモニカ演奏で締めくくられた。