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お釈迦様降誕法要稚児練り供養

子どもたちの健やかな成長を守り、子どもたちにお釈迦さまのことを教える良い機会でもある、お釈迦様の生誕を祝う「お釈迦様降誕法要稚児練り供養」が5月5日、名張市仏教会(稲垣大宣会長・西方寺住職)により執り行われた。練り供養のコースは、名張市朝日町の観音寺を出発し養護学園前を通り、県道57号線を横断。榊町、中町、本町を通って元町の妙典寺がゴール地点というもの。幼児が歩くには距離があり、途中でベソをかく子もいたが、沿道の見物の人たちにも励まされ、みんなで頑張って目的地の妙典寺に着いた。早速読経の声の響く中、子どもたち一人一人が順番に小さな釈迦像に甘茶をかけ、神妙に手を合わせた。
参加したのは、観音寺でキラキラした稚児衣装に着かえた2歳~11歳の子どもたち19人。僧侶が法螺貝を響かせ、列の先ぶれをした。安全のため常に交通係の警察官が数人先導し、車両を誘導、また仏教会所属の僧侶らが前後左右を常に確認していたのが心強かった。稚児たちはロープを引っ張って進んでいるが、引いているのはお釈迦さまの誕生仏を背に乗せた象さんの山車。この山車は、昭和56(1981)年4月8日の花まつりの日に名張市仏教会に寄贈され、この日から稚児練りが始まったと言われている。以来2019年まで続いたが、コロナ禍のため中止となっていた。昨年一部省略して行い、今年は全面復活となった。
稲垣会長は「少子高齢化で、コロナ前に比べて子どもさんの数は減っているが、お釈迦さまの誕生の祝いに19人の子どもたちがお練りをして手を合わせてくれた。昨年は出発地点での甘茶の振る舞いが出来なかったが、今年は5年ぶりに復活できた。天気も良かったし、警察の方にも来て頂いて大変助かった」とほっとした表情で話した。
祖父と両親が付き添ってきた梅が丘小1年の大木歩夢君(7)と妹の彩音ちゃん(5)は、「たくさん歩いて疲れた。お釈迦さまに甘茶をかける時、飲みたくなった」と、思いがけない感想を話してくれた。
妙典寺では、この日到着した誕生仏を背に乗せた象さん山車を保管し、来年は同寺が出発地点となる。