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ふれあいフェスティバル開催・錦生赤目小が統合10年

10年前、市立錦生赤目小学校(林辰久校長・児童159人)は、市立錦生小学校と同赤目小学校が合併し、赤目小学校の校舎を利用して新しく船出した。
同小学校のPTAは10月21日、統合10年目の節目として「ふれあいフェスティバル」を開催。在校生全員と両小学校の卒業生が集まり、懐かしい校歌を歌うなどして、改めて地域の思いや願いを新たにした。
フェスティバルは、2つの地域それぞれの獅子神楽の披露から始まった。初めに旧赤目小学校地域から丈六獅子神楽保存会(堀内俊史会長・46)が獅子舞を披露した。太鼓の音に合わせて獅子がグーンと背が高くなったり、転げまわったりすると児童らは大きな拍手をしていた。次に旧錦生小学校地域から黒田神楽保存会(保田泰宏会長・47)の演舞。この獅子舞は、よくある天狗と獅子の絡み合いに加えて、お多福や、犬が登場するユニークなもの。飽きさせない場面展開が続き、最後の荒獅子では大きな拍手が湧いた。堀内会長も保田会長も昔から続いているので、これからも地域文化の継承に努めたいと語気を強めて話していた。
林校長が「丈六と黒田の神楽保存会の皆様に、連綿と伝えてきた地域の力を感じた。地域の行事にこれからも子供たちが参加してくれれば良いと思う。これから懐かしい校歌を歌って頂く。錦生地区の多くの皆さん方にも参加していただいたのは大変ありがたい。今日は子供たちが校歌を元気に歌い、5年生は音楽会のために練習している歌を披露する。錦生赤目小学校がこれから50周年、100周年と続くことを願っている」と挨拶した。
旧錦生小学校の歴史や学校生活を思い起こさせるスライドがスクリーンに投影された後、卒業生が全員前に並んで「桜なみきの丘のうえ ふみよむ窓辺なごやかに♪」と校歌を歌った。続いて旧赤目小学校のスライドが投影され、卒業生が全員前に出て「赤目が滝の きよらかな ほとりに咲いた 白百合が♪」と声を揃えて歌った。卒業生は誰もが、懐かしさを楽しみながら、昔に戻って若やいで歌っていたのが印象的であった。錦生小OBの保田会長は「歌っている途中で感無量になってきた」と言い、赤目小OBの堀内会長も「懐かしさがこみあげてきた」と話していた。
そして、現在の校歌を159人の児童全員で元気に歌った。1番「朝日がのぼるよ竜神山 照らすよ光 茶臼山♪」、2番「宇陀の流れと 滝の川 命はぐくむ すこやかに♪」。曲も3連符やシンコペーションがあって、今風で親しみやすい。作詞・作曲の山口ひろみさん(61)に聞くと「山に囲まれ、川が流れる盆地で、掌に包まれているような土地。地域の人に包まれて、子どもたちが健やかに過ごせたら、と願って創った」と話していた。
最後に、5年生21人が揃って「コスモス」を歌い、フェスティバルはお開きとなった。現在、旧錦生小学校校舎は名張市郷土資料館となり、屋外の25㍍プールは、滝川や宇陀川で捕獲された交雑種オオサンショウウオの保護施設として利用されている。