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アジサイの道 約1000㍍ 伊賀市 みのっち保全会

伊賀市真泥で活動する「みのっち保全会」は、道路沿いにアジサイを植樹する活動を続けている。「みのっちアジサイロード」と名付け、仲間や有志らで、草刈り、剪定、水やりなど管理を続けて大切に育ててきた。国道163号線の真泥橋から約1、000㍍、約400株のアジサイが種類も大きさも色とりどりに育って、豊かな田園風景を見事に彩っている。
農水省の多面的機能支払い交付金を受け、10年以上前からアジサイ植樹を始めた同会は、「みどろ」のことを地元の子どもたちが「みのっち」と言っているので「みのっち保全会」と名付けたという。
た、コロナ禍で開けなかった「アジサイまつり」を4年振りに18日開催した。催しは、アジサイの鑑賞、生け花用アジサイの配布、アジサイの挿し木教室、しおり・コースター作り等々。模擬店では、「みのっちうどん」と焼椎茸がふるまわれ、よもぎ餅も配布された。車いすのグループホーム利用者らが10人ほど、久しぶりの外出を楽しんでいた。祭りと言っても賑々しいものではなく、地元の人々が一面の田園風景の中で、静かに会話を交わし、ふるまいを楽しみ、アジサイを愛で穏やかな時間を過ごしていた。
同保全会でアジサイの世話をしている中良孝さん(75)に苦労話を聞くと「やはり草刈りがきつい。なにしろ1キロ㍍あるから……大変」と話していたので実際に歩いてみると、確かに大変な苦労だと思った。
同会会長の上田賢博(よしひろ・72)さんは「ひさしぶりのアジサイまつりは、農村風景の中で素朴な祭りにしたいと思っていた。外へ出てゆっくりの時間は、3年間なかなか持てなかった。楽しんでもらっているのを見ると嬉しい」と穏やかに話していた。