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ウクライナに愛と平和を 2024ピース9フェスタ

2022年2月以来ロシアの侵攻が続くウクライナの人々を支援するイベント「ウクライナに愛と平和を」が5月11日、名張市美旗市民センターで開かれ、3人のウクライナ女性が歌を歌い、ウクライナの状況を話し支援を訴えた。また手作りのアクセサリーや刺繍の販売もした。この催しは、なばり9条の会主催による平和を守る憲法9条「2024ピース9フェスタ」。初めに「ウクライナに愛と平和を!!」そして「世界に愛と平和を!!」と呼び掛けて催しは始まった。
「ウクライナの友人との交流」では、ウクライナ西部テルノーピリ州出身で鈴鹿市在住の柏谷オーリャさん(42)、山本ハリナさん(37)、愛知県津島市在住の増田ユリヤ(38)さんの3人が招かれ、ハリナさんとユリヤさんは民俗衣装を着て、ギター伴走に合わせウクライナ民謡等を明るい声で歌った。
オーリャさんは「いつも助けてもらって、子どもたちに笑顔をもらって、今日も来てもらってありがとう。ロシアの攻撃は終わっていない、今日もウクライナ東部ハルキウで攻撃があり、インフラに51発、ドローン攻撃21発があった。98歳のお婆ちゃんが攻撃され、まる1日食べ物も水もなしで歩き続け、死ぬならウクライナで死にたいと思っていたところ、ウクライナ軍に発見された。攻撃は毎日あるのに、私たちにできるのは、こうしてウクライナの戦争の今を話したり、衣装を見せたり歌を歌ったり……でも元気に頑張っていきます」と話した。3人は毎日ビデオ電話で現地の家族と話をし、無事を確認するが夜になると不安になり怖い思いをしていると現状を語った。
バザールでは、手作りのアクセや刺繍を手に3人と参加者が交流。その後、元三重県議会議員中村進一さん自作の反戦紙芝居「もう二度と戦争しません」と講話があった。続いて「二度と戦争はしません、と決めた憲法9条は人間らしく暮らしていくことの基盤。平和がいい、憲法九条は世界の宝」とピース9フェスタ2024アピールを採択し、全員で「故郷」「翼をください」を歌って催しは終わった。
この日の参加者は約50人で昨年は約120人であったことを思うと、いつ終わるか分からないウクライナの戦争が、人々の心の中で風化を始めているのかと思わせた。「こんな時こそ運動を続けることに意味がある、やめてはいけない。貴重な参加者を大切にしなくては」と代表世話人の川合一葉さんにメンバーの一人が声をかけていた。