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オオサンショウウオ保護活動 錦生赤目小4年生が学習

令和7(2025)年秋に開催予定の、日本オオサンショウウオの会名張大会で、オオサンショウウオが多く生息する地域にある地元小学校として、その取り組みについて発表する予定の錦生赤目小学校4年生は、4月にサンショウウオの生体を前に学習し、5月にはサンショウウオカルタで、その生態について学んだ。そして6月28日、オオサンショウウオの調査・保護活動について学習した。参加児童は27人、講師は名張市職員で環境省環境カウンセラーの川内彬宏さん(39)。
川内さんは、普段やっている調査(生息状況調査)について話し始めた。「主に夜に川を歩いて探します。なんで夜?」児童らが夜行性だからと応える。「夜になると、隙間や横穴から出てきます」「堂々と、でん!とそこに居ます。人を見ても逃げたりしません。タモでそっと捕まえて持って帰ります。持って帰ってどうするか?」とここまで話して、児童1人1人に調査表を配った。
マイクロチップナンバーを記入、日付、見つけた時間、タモに入れたまま体重を測り、後からタモの目方を測る。体長、尾の高さ、目と目の間隔、手指、足指の欠損の具合、雄雌判別のために肛門付近の突起の有無、丈六橋から50㍍下流、右岸、水深20㌢、発見場所の記入もある。この日は、ぬいぐるみのサンショウウオを使い調査し、川内さんの言うデータを児童たちは記入していった。記入が終わったあと、実際に川内さんが夜に撮影した写真を見せた。岩や石に紛れて、サンショウウオが判別できない。数枚あるが、どれも難しくクイズのよう。指をさしただけではわからず、見つけた児童が画面に触れて答えていた。
最後に川内さんが「何もしなければサンショウウオは減る一方、だから調査をしている。色々な人と友達になれるのが嬉しいので、キツイけれど続けられている」と話し、「次の授業は7月12日、午前中の川で実際にサンショウウオ調査をします」と言うと、児童らは歓声を上げ喜んだ。川内さんが川で注意することをいくつか説明し、この日の授業は終了。
宮崎そらた君は「今日の授業は楽しかった。調査表は、こんなに詳しく書くのかと思った。夜の写真の中からサンショウウオを見つけるのは楽しかった」と話してくれた。