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クライミングユース世界選手権日本代表 リード種目で上位入賞を目指す

今年の8月22日から中国の貴陽市で開催される「クライミングユース世界選手権2024」のリード種目Under20(ジュニア)に日本代表として参加する、杉本侑翼(ゆうすけ)さん(18・近畿大学工業高等専門学校3年生)が7月24日、名張市役所を訪れ西山嘉一教育長に健闘を語った。
杉本さんは、5月に行われた「リードユース日本選手権岩手盛岡大会」の決勝で3位に入り、日本代表3人のうちの1人に選ばれた。「国際大会には5~6回出ているが、今まで出たことの無い種目での出場。だが、自分の経験を総合すれば十分戦えると思う。一緒に選ばれた他の2人はレベルが高いので、チャレンジャーとして頑張る」と意欲を語った。
リード種目は、15メートル以上の壁を命綱を着けながら6分以内に、何処まで登れるかを競う競技。試技は1度しかできないので、1度落ちればそこで競技は終了となる。6分間しっかり使わないと勿体ない。デリケートな指先だけでホールドからホールドをつないで、壁に居続ける練習をしているという。またチャレンジする課題(コース)は事前に見ることはできないが、レース直前の選手全員に6分間だけ下見が許される。その時選手同士話し合い、教え合う。海外の選手と情報交換するのに「何とか伝わるようにはなってきているが、英語をもっと勉強したい。普段はYouTubeで海外のドラマを見たりして勉強している。TOEICの勉強を始めた」と話す。選手同士はライバルというより仲間と感じることもあるという。
杉本さんは、2021年8月ロシア・ヴォロネジの「クライミングユース世界選手権2021」のスピード種目(15メートル以上の壁をどれだけ早く登るか)のユースB男子(14・15歳)で、同種目日本人初の3位入賞(銅メダル)という快挙を成し遂げている。
「今年のユースが、リードでは今までのベストだった。力が付いてきたのを感じるので、ベスト記録が出ると思う」と自信をのぞかせ「表彰台をめざしたい」と目標を述べた。またパリの次のロサンゼルスオリンピックも目指したいと、抱負を語った。
西山教育長は「杉本選手の数々の活躍は、名張市としても非常に喜ばしい。暑い季節だが、実力を発揮して活躍を頂きたい」と励ました。