1. HOME
  2. 今週のトピックス
  3. クラフトと交流の場 「なばコミ!」開催

Topics

トピックス

クラフトと交流の場 「なばコミ!」開催

手作り作家やセラピスト等18組が名張市武道館いきいきで6月16日、「なばコミ!」を開催した。伊賀・名張には2003年から「イガデハク(伊賀でデザイン博)」という活動があったが、そのメンバーが主体になって地域交流型取り組みを始めた。名張のメンバーが中心になって「なばコミ!」、伊賀のメンバーが中心になって「いがコミ!」とネーミング。今年5月からスタート、伊賀は第1、名張は第3日曜日に開催し、6月は2回目になる。主宰している「社会をデザインするネットワーク」代表理事の下猶茂樹さんは「マルシェとは異なり、交流の場になり輪が広がれば。フリーマーケットではなく、ガチなクラフト中心に」と新たな展開を機している。
ガチなクラフトの典型は「奈良木楽舎」の立体組木、立体パズル。精巧な仕上がりと組み合わせに驚く。隣の「くりらん」は、何気ない布クラフトに見えるが、さらし布にこだわった自然体の作品。チェコビーズで作ったピアスの「おかえり工房」。その他木工、アクセサリー、水引と折り鶴アクセサリー、組紐ワークショップ、ペット用のおやつ、どれも個性が豊か。別の意味でガチなのは「月のあかり」という「レイキ」のセラピーがあり、深眠タッチセラピーが並んでいた。家庭的なシフォンケーキと焼き菓子の「あっちゃんのお菓子工房」は大人気。
俳句カードゲーム
ガチな出展の最後は「俳句カードゲームTHE Kukai」。俳人の福間薄緑さん(28)と坂石佳音さん(59)が指導している。福間さんは小学校の教員でもあるが、俳句の楽しさを子どもたちに伝えたいと、伊賀地域の小学校教員などのグループ「せんせいの句会」を立ち上げ、句会のように楽しめるカードゲーム「THE Kukai」を考案した。芭蕉の句の17音のうち2音を伏せたカードが出され、そこにランダムに配られた2音の手札を組み合わせ、自分なりに考えた意味を発表し合って出来を競うもの。言葉遊び、俳句遊びの楽しさを子供らに伝えたいと福間さんらは考えたという。
このカードは市販するつもりはなく、伊賀・名張の学校に配布予定。クラウドファンディング募集中で、サイトは「READYFOR」で「せんせいの句会」。7月15日が締切りで目標額150万円。寄稿時点では139万円迄きている、あともう少し!
伊賀市の真泥地区アジサイロードの取材からこちらに来たことを2人に話し、真泥地区は古琵琶湖の底であった話から、プロの坂石さんに誘導されて一句「紫陽花や むかし 琵琶湖の底の村」。