1. HOME
  2. 今週のトピックス
  3. ゴミ回収2·78㌧ 名張クリーン大作戦

Topics

トピックス

ゴミ回収2·78㌧ 名張クリーン大作戦

名張市の地域づくり、区、自治会、企業、団体が、屋外のごみ拾いなどをする「名張クリーン大作戦2024」が6月2日、市内各地で行われた。市地域環境部によると21回目を迎えた今年は、時折強い雨が降る生憎の天気にもかかわらず、54の地域・団体から4522人が参加し、集まったゴミの総量は2780㌔であった。ゴミの内訳は、可燃ごみ約1300㌔、不燃ごみ約590㌔、粗大ごみ約890㌔であった。また、処理困難物として、テレビ4、エアコン1、洗濯機2、パソコン1、自動車部品2、タイヤ73本があった。昨年に比べると参加者は約700人減り、ゴミの量は約1500㌔減少したという。
ナマズ「魚道」見学ウォーキング
本部会場となった新町河原階段護岸では、ごみ拾いが終わった後、去る5月11日、近くの留い川が名張川に合流する地点に、ナマズが産卵のため遡上するのを助けるために作った「魚道」の見学ウォーキングを行った。この日の参加者は北川裕之名張市長始め約50人、子どもは10人弱。河川事務所の山本実久さんが司会し、ちょいまる(中西崇雄代表)さんが説明。合流地点の河口から約200メートル程手前の留い川に、多くのワカメか昆布のようなものが、群れてたなびいている。これが全てナマズだ!「なまずは夜行性なので、夜になると更に上流に泳いで行って適当な場所を見つけて産卵する」とちょいまるさんが教えてくれた。更に下流に行くと、子どもたちが積んだ土嚢で出来た魚道に出た。コンクリートで作られた川に、この土嚢があるおかげで、川の流れが緩やかになる。土嚢による魚道作りを見た後、人々は川の土手を登って堰堤に出た。そこから名張川本流の側に、名張川から遡上するための大小さまざまな石で魚道がつくってあるのを見学した。
堰堤からの名張川の眺めは美しい。それを見ながら河川事務所の担当者が、一連の名張川の工事について最後に解説した。数年後には宇陀川・名張川合流地点からこの辺りまで、新しく居心地の良い水辺の環境になることが予感された。
5月の魚道づくりに参加した錦生赤目小学校4年生の森岡恭一君(10)は「水の流れが緩やかになって、ナマズが休憩しながら上ることが出来るのが分かった。川の途中にあんなにたくさん溜まっているのを見てびっくりした」と話し、妹で1年生の真子さん(6)は「土嚢が重たかったのを思い出した」と言い、2人で「来年も魚道づくりに来たい」と話してくれた。
ちょいまるさんは「2004年に始まったクリーン大作戦は、延べ7万4千人参加し、今年も入れると、合計では名張市の人口を超える人々が参加して頂いたことになる。今まで以上に市民の皆さんの環境を大切にする思いと、共生ということに興味を持って頂いているのを感じました。一連のナマズ遡上作戦も成功し、ナマズも産卵を終えて川に戻ることでしょう」と安堵の表情で話していた。