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フォトクラブ虹 第13回写真展

名張市新町のやなせ宿中蔵で、女性6人の写真愛好家による「フォトクラブ虹」が写真展を開いている。名張3人伊賀2人松阪1人の6人。写団なばりの松田賢治さんの指導を受け、最近は奈良の岡寺、長谷寺、壷阪寺へ撮影会に出かけたという。今回のテーマは「~女性の視線で捉えた情景~」で、風景、祭り、スポーツ、ペットの表情など18点が出展されている。
風景の写真が多いが、中森さんの「春彩」は、ふわーっと全体にピンクが華やいで、いかにも女性の感性が溢れている。大久保さんの「バランス」は、サッカーで子どもたちが額にボールを乗せバランスを取る練習をする群像。奥の少女にピントを合わせ、手前の男子が大きくぼけて、スポーツをする子供たちを見る母親の目が感じられる。村木さんの「孤高の大楠」は夕日を背景に、逆光の中に立つ大楠への畏敬の思いが伝わって来る。山本さんの「カメラ目線」は、モノクロームで4匹の猫を撮ったもので、自分の子どもたちを見るようだ。会場におられたので聞いてみると、子育て中は子どもたちを毎日のようにスナップ撮影して、成長の記録としていたとか。松本さんの「静寂の朝」は水墨画のようで、風景そのものが空中に浮かんでいるようだ。瀬森さんの「タイムトラベル」は明治村での撮影だが、セレモニーがあったのか服装とマッチして懐かしさを感じる。
今回は、花や樹木を主とした風景が多く、どれも華やいで美しい写真が揃っている。やなせ宿の蔵という歴史的建造物の中で、6人の作家の作品を落ち着いて楽しむことができる。会期は7月31日迄、月曜日休館。時間は午前9時~午後5時。31日は午後4時まで。