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ライブ会場の熱気とノリ 伊賀市で18歳成人式
伊賀市の18歳成人式が5月4日、市文化会館(西明寺)で行われた。2022年4月の民法改正にあわせて、伊賀市では昨年から成人式年齢を18歳に変更。今年で2回目となった。
岡本栄伊賀市長は「皆さん方は日本でも数少ない貴重な経験をしています。今までより2年間早く大人になって自己実現を図る、素晴らしい未来を切り開く時間が増えたということです。皆さんは1人ではない。今日、同じ思いで同じ場所に集まった人たちがこの街にいることを忘れないで、何処に行っても伊賀というところを、ずっと思い続けてください。親御さんや地域や、この素敵な自然を忘れないでください」と祝辞を述べた。
成人式実行委員長の中野綾花さんは、戦争や災害の中で生きている同年代の人々を思い起こし「今ある生活が決して当たり前でないこと、生きていることに感謝することを忘れず前向きに進んでいきたいと思います」と誓いの言葉を述べた。
この後、三重高校ダンス部約50人が、本格的なダンスパフォーマンスで新成人をリズムに巻き込んだ。ダンス部の元キャプテンの中野さんも振り袖姿のまま一部加わると、会場は湧き上がり、終盤にはステージも会場もスマートフォンをペンライトのように使いスイングさせ、さながらライブ会場のように大いに盛り上がった。
四十九町から来た晴れ着姿の大学生は「考え方が色々あるだろうけれど、私は成人式は20歳が良いと思う。色々な意味で気持ちがすっきりするから」と言い、友人の専門学校生は「成人式は何歳でも構わない。早く一人前になって世の中の役に立ちたいです。ただ5月のこの日は暑いので晴れ着は辛い」と笑いながら話した。市教育委員会によると、今年の案内状送付は747(761)人、出席者は561(604)人で、75・1(79・4)㌫の出席率だったという。( )内は昨年数。
式後の取材で岡本市長は「今までにない、会場一体になった良い成人式だった」と話し、来年以降の18歳成人式については「市長が代わると止めてしまうところもある。しっかり頑張らないといけない。直接頑張る方法もあるし、間接的に頑張る方法もある」と慎重な話し方をした。