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中学生も地元で防災訓練参加 名張市総合防災訓練

令和6年度名張市総合防災訓練が行われた11月16日、市立桔梗が丘中学校(根本健校長)では、生徒がそれぞれ住んでいる地区の自治会の指導のもと、安否確認訓練を行った。中学生がこの訓練に参加するのは今年で4年目になる。同市緑が丘団地では、自治会住民は大きな地震などの後、自宅の門扉やドアなど目立ちやすい場所に「無事です」と書いたタオルを掛ける事になっている。その訓練もあり、午前9時に地震が発生したと設定してタオルを掛けるように、各戸に事前連絡をしていた。
参加した緑が丘団地在住の中学生62人は、午前9時に集会所「ひだまり」に集合。団地全体を20ブロックに分け1組3~4人に分かれ、受け持ち地区(約40~50戸)を回り、住宅区画図に「無事です」タオルが掛けられている家に○をつけていった=写真。山中大志さん(3年)、吉村悠音さん(2年)、大村優空さん(1年)、大内彩乃さん(1年)のグループは「近くに住んでいても、来たことがあるかどうか……こんなことでもないと意識して歩かないから」と近所の風景を珍しげに見ていた。訓練とは関係ないが、山中さんと8日の小中学校音楽会の話しになった。「あの時は歌いましたねえ!」と話し、いかにも力一杯歌ったという思いがこもっていた。
約1時間で生徒らは「ひだまり」に戻り、待ち受けた自治会担当者にチェック図を渡し集計した。全戸855戸のうちタオルを掲示していたのは605戸で、約71㌫だった。因みに昨年は883戸で、ほぼ同じ72㌫だった。
自治会長の丸井房雄(75)さんは「小学生までは子ども育成会など、自治会活動の中で行事があるが、中学生になると殆ど関わりがなくなる。災害に対する意識付けも含めて、共に関わるこの行事を続けていければと思う」と意義を話した。