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人権週間 ふれ愛コンサート開催
「第76回人権週間記念行事 ふれ愛コンサート」が12月8日、adsホール(松崎町)で開催された。第1部では人権作品の表彰式と、中学生のピースメッセンジャーによる平和メッセージが語られた。第2部では、「Rhythmic Toy World」によるトーク&コンサートが行われた。
第1部人権作品表彰式では北川裕之名張市長が「ウクライナやガザなどで戦争が終わらない。戦争は最大の人権蹂躙と言われている。和平への道が開かれることを心から願っている。今回初めての取り組みで5中学10人の中学生のピースメッセンジャーをお願いした。広島に行き被爆者の話を聞くなど、戦争について色々と学んだ若い人たちの考え方に耳を傾けて頂きたい」と挨拶した。
人権に関する作品表彰式に移り▽人権に関する作文=小学生8人、中学生2人▽人権に関する標語=小学生8人、中学生5人▽人権に関する図画・ポスター=小学生15人、中学生5人▽人権メッセージ『あなたの大切な人へ』=最優秀賞に高校生1人、優秀賞に高校生2人、一般2人が表彰された。人権メッセージの最優秀賞の朗読があり、また作文で3人の小学生と中学生1人が自作を朗読した。
中学生10名のピースメッセンジャーによる平和メッセージでは、「現在もなお世界各地で戦争や紛争が続き、多くの犠牲者が出ている。この今だからこそ戦争の悲惨な状況から学ぶ必要がある。また戦争やその体験について語れる人が少なくなっている。経験者の悲しみや思い、痛ましい出来事を受け継ぎ伝えて行かなければならない。ピースメッセンジャーになる前は、戦争は悲惨なものだとイメージしていても身近なことだと感じていなかった。また今の日本が平和なら考える必要は無いと思っていた。しかしピースメッセンジャーになって、広島や長崎の被害は、今も後遺症で苦しんでいる人がいて、決して過去のことではない。戦争はどれほど多くの人々の日常を壊していくものかを知った。ノーベル平和賞を『被爆者団体協議会』が受賞した。平和への願いが世界中に広く理解されることに繋がり、自分もその思いを受け継ぐ1人。これからも学校や地域の人々と共に戦争や平和について語り合い学んでいきたい」等々、10人が交代に会場に向かって語りかけた。
最後にメッセージをまとめて「私たちは未来を担う世代です。戦争のない、誰もが安心して暮らせる世界を創りたいと心から願っています。そのためには、私たちは、戦争を知り、その悲惨さを感じ、その思いを伝え、平和の尊さを多くの人と考えていく必要があります。同時に、お互いを尊重し、多様性を認め合い、対話によって問題を考えていくことが重要です。1人ひとりが平和の大切さを意識し、行動することで、より良い未来を築くことが出来るはずです。一緒に平和な世界を目指しましょう!」と交代で朗読しながら「未来を担う」「誰もが安心」「戦争の悲惨さ」「思いを伝え」「平和の尊さ」「行動すること」「未来を築く」と標語のようにメッセージを順に表示していった。大きな拍手で第1部は終わった。
第2部ではギターロックバンド「Rhythmic Toy World」のトーク&コンサート。メンバーの内田直孝さんは名張出身で、約500人の観衆が楽しんだ。