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今年も大好評 第20回KNIT展
第20回記念伊賀地区高等学校美術展(KNIT展)が、7月31~3日まで、リバーナホール(イオン名張店3階)で開催された。来場者数は2年ぶりに500人超えの盛会であった。
KNIT(ニット)とは「編み込む」「結び合わせる」という意味で、2005年に、「K」名張桔梗が丘高校、「N」名張高校、「I」伊賀の「T=technical」上野工業高校の美術部が協力して始まった。その後学校の統廃合等があり今回は、伊賀白鳳、上野、名張、名張青峰の4校が参加。
近年、伊賀地区の美術部員の活動は目覚ましく、全国コンクールで上位入賞、市展でも多くの部員が入賞するなど大きな成果を上げている。KNIT展で深めた交流で意欲が向上し、素晴らしい結果を残しつつある。2011年展からは入場者から好きな絵を投票してもらうアンケートを行い、選ばれた作品をU-KNIT展として発表しているのも励みになっている。
今回の20回展はF100の大作をはじめ、大小様々な50点が展示されていた。堂々とした緻密な油彩画、軽快で明るいアクリル画、繊細なペン画等々個性豊かでイマジネーションに溢れた楽しい会場であった。
訪れた日は上野高校が当番の日。1年の福田優衣さん(15)の絵は「癒し」(F8)。可愛い猫の毛並みが優しい「いつも癒してくれる、くうちゃんという猫。毛並みのふわっとした感じを出すのに苦労した。初めての油彩画で、先生にはずいぶん教えてもらった。毛並みを描きなれている凄い先輩がいる。あんな風になりたいと思う」。2年の森岡茉子さん(16)はF50の大きな油彩画「おじいちゃん」。気風がよくて優しい感じがよく出ており「皺とかしみを省かず、おじいちゃんをそのまま描こうと思った。夏休みにデッサンの課題があり、鍛えられた。美大に行けたら行きたいと思う。憧れの先輩がいる。頑張って追いつきたい」と今は絵に夢中の様子。
上野高校美術部顧問の冨田幸司先生は「先輩に憧れ、自分も頑張る。出来ないと思っていたことが出来るようになる。そうすると制作も会話も講評も楽しくなる。生徒からいっぱい話を引き出し、楽しく笑いながらの部活動に努めている」と日頃の指導について話していた。
今回アンケート投票の選抜作者によるU-KNIT展は12月に伊賀市の白鳳プラザで開催予定。