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写実力が凄い!上野高校美術部展覧会
三重県立上野高等学校美術部展覧会が3月21~23日、白鳳プラザ(上野東町)で開催された。3年生が卒業した後、2年生部員8人と1年生部員4人及び顧問の冨田幸司先生による27点の作品を展示。小型SMタイプが3点展示されているが、それ以外はF30~F50号の油彩を主とした力作ばかり。
会場に入って直ぐ、眼前に並ぶ作品のどれも写実力の凄さに驚く。動物の毛並み、子どもの表情、白鳥の羽根と浮かぶ波、主題を取り囲むグッズの質感等々。確かなデッサン力に支えられた強い描写力が伝わってきた。
竹住友杏(ゆあん)さんが描いた「雑駁(ざっぱく)」は、津・伊賀・南勢地区高等学校美術展で最優秀賞を受賞し、上野高校としては3年ぶりに近畿高等学校総合文化祭に三重県代表として出品することになった。ダンボール箱、外れた掛け時計、ぬいぐるみ、雑誌、姿見等、身の回りのものが雑然と置かれた中に、ぽつねんと座る自画像に少女の孤独が伝わってくる。隣に最近作「橙色」が並ぶ。こちらは、お菓子類、長崎のビードロなど、色とりどりの好きなものに囲まれた自画像。質感の描写が素晴らしく、それだけに何をしても満たされない孤独が痛いほど見る者に響いてくる。受賞作より更に充実した密度感を感じた。「幼い子どもの頃から絵が好きだ」という竹住さんだが、「学科は理数科なので美術方面には進まない。一生、絵を趣味としていきます」と和やかに話していた。
顧問の冨田先生によると「2年生は最近力をつけてきた。1年生は入学したときから粒揃いだった」と美術部全体が、平均的にレベルが高いことを話していたが、部員同士の切磋琢磨で、上野高校美術部はますます楽しみな新年度を迎える。