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初詣に多くの願い 宇流冨志禰神社
昔から名張市民に愛されている平尾の宇流冨志禰神社には、今年も多くの参拝者が訪れた。風も少ない穏やかな境内には、氏子たちによる恒例の大どんどが焚かれ、遠くの寺の除夜の鐘が鳴り始める11時30分頃には本殿の前には100人ほどの行列が出来た。中森孝栄宮司による歳旦祭の祝詞奏上が納まると新年。人々は神妙に願いを込めて祈っていた。
12月にご主人の勤務の関係で、浜松から名張市栄町に引っ越してきたばかりの山口基子さん(40)は、「名張での生活が順調に、家族みんなが元気で過ごせるように、地元の神様にお願いしました。自然が豊かで、旧町の古い町並みも風情があって、とても良いところ」と名張が気に入った様子。長男の宗達君(名張小5)は「神様には、お金持ちになれるようにお祈りしました。小学校では直ぐ友達ができて、みんないい人たちばかり。自然が美しく、この土地が好きになりました」と話していた。高校受験の友人数人と一緒に来た富田祐輔さんは「希望の高校に合格できますようにと真剣に祈った」と言いながら友人たちと、どんどの大きな炎を仰ぎ見ていた。
禰宜の中森千佳さんは「昨年は大地震で始まるという、とんでもない年でした。今年は皆さんが前を向ける年であってほしい。少しでも笑顔になれるお手伝いが出来たら。皆さんが意味ある1日1日を過ごせますように、祈り続けます」と話した。同神社への正月3が日の参拝者は約2万人であった。