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名古屋~伊賀上野直通実証列車 市長が忍者衣装でお出迎え
JR関西線の名古屋~伊賀上野を乗り換えなしで結ぶ「実証列車」が2月16日と22日に運行された。
関西本線活性化利用促進三重県会議(三重県、亀山市、JR西日本、伊賀市)が、沿線地域外からの観光を目的とした潜在需要の検証を行うため、両日1往復した。名古屋伊賀上野間は、JR東海とJR西日本の接続の関係で、亀山駅で乗り換えなければならない。この乗り換えが従来から不便で不評だった。直通の専用臨時列車は2両編成のキハ75気動車。名古屋駅8時51分発に約100人が乗車し、途中関駅で関宿観光プランの乗客が20人下車、10時45分伊賀上野駅に到着した。
2月22日は「忍者の日」でもあり、伊賀上野駅に稲森稔尚伊賀市長、田山雅敏・上野商工会議所会頭、宮嵜慶一・伊賀上野観光協会会長、ふくにん・伊賀鉄道のゆるキャラ等が乗客を出迎えた。稲森市長は新しい忍者衣装に身を包み、乗客1人1人にノベルティのキーホルダーを手渡ししてお出迎え。
鉄道専門のネット「鉄道コム」で列車のことを知り、申し込んだと言う千葉から来た男性(57)は、「『急行かすが』に幾度か乗ったことを思い出し、懐かしくて申し込んだ。2度目で当選した。乗り換え無しは気持ちに余裕が出来る」と話していた。
乗客達はこの後、フリープラン・伊賀牛グルメ満喫プラン・伊賀鉄道車庫見学プランに分かれて、伊賀上野駅15時34分発に乗車、17時44分名古屋駅に到着の予定で伊賀市内の散策を楽しんだ。両日併せて200人の募集に、6~700人の応募があったという。
稲森市長が新忍者衣装発表披露
実証列車で乗客等をお出迎えしたあと、稲森市長は忍者市(上野市)駅前多目的広場で、新しい忍者衣装を発表披露した。忍者衣装は、上衣、頭巾、口当て、帯、手甲2点、忍者袴(腰ゴム)からなり、ズボンと脚絆が一体となった袴式ズボンを採用。色は市長が好きな青、生地は色落ちしにくくシワになりにくいポリエステルツイル。陣羽織は、見栄えするように丈長タイプとし、全体が青の地の中央部に豪華に見える西陣織の金襴生地を配し、羽織紐は伝統的工芸品の伊賀組紐を使用して伊賀らしさを演出した。足下は、市販品の足袋ソックスと藍色の地下足袋。費用8万6460円(税込)は伊賀上野NINJAフェスタ実行委員会が全額支出した。日頃愛用している忍者頭巾は市長の自費。
市長はマイクを手に「皆さん、今日は忍者の日です。忍者を世界に発信して、世の中を変えていきましょう!」と呼びかけた。この後、伊賀上野マスコットキャラクターのにん太&しのぶ、伊賀鉄道のふくにん等と写真撮影をし、ハイトピアで催している忍マルシェ会場に向かった。