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唐招提寺に女竹1670本 竹を送る会」15回目の奉納

奈良唐招提寺の伝統行事「うちわ撒き」は、同寺中興の祖である覚盛(かくじょう)上人の不殺生の教えを守るため、蚊を追い払う団扇を供えたのが始まりとされている。
その宝扇(ハート型のうちわ)に使われる女竹が、11日に名張市滝之原及び周辺で伐採・選別され、19日に唐招提寺に奉納された。奉納したのは、唐招提寺に竹を送る会(奥西勲会長)及び会員約30人。
「うちわ撒き」は毎年上人の命日の5月19日に行われており、約760年続いている。団扇は魔除けにもなると言われており、ハート型は人気が高く求める人も多いという。
名張市滝之原公民館および周辺で11日、会員ら約50人が参加して太さ1~2㌢の女竹を伐採した。3・5~4㍍の長さに切り揃え選別された竹は1670本。19日に滝之原の龍性院で、揃いの法被を着た約30人の参加者や関係者が安全祈願法要・焼香の後、法螺貝の音を先頭に竹の束を担いでトラックに乗せ、人々はバスで唐招提寺へ向かった。
奥西会長は「今年で15回目になる。今年は多くの皆さんの協力で1670本奉納させて頂く。赤目からは東大寺に今年で777年、松明を送り続けている。それに比べると、私たちは始めたばかりだが、これからも継続して毎年、毎年送り続けていく」と決意を語った。