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地元の伝統芸能に親しんで「なばり学」で獅子神楽

名張市立蔵持小学校(川合哉校長)で10月6日、地元の蔵持春日神社で翌日から始まる秋祭りに奉納される獅子神楽が児童たちに紹介された。ふるさと学習「なばり学」の一環で、地元保存会の人々が、1~3年生の約90人に披露した。
蔵持地区の秋祭りで奉納される獅子神楽は、五穀豊穣や子孫繁栄、厄払いを願うもので、人数不足のため一時は途絶えたが、1991年に蔵持獅子神楽保存会が発足、伝統芸能の保存に努めるようになった。会員は10歳~64歳までの24人。
この日は、最初に保存会の吉岡芳弘会長ら6人が獅子舞を回した。児童らに顔を近づけるように舞うと、引き入れられるように神妙に眺めていた。次に子ども天狗が表れ、寝ている獅子を起こすように悪戯をし、獅子と子ども天狗との軽妙なやり取りに、児童らは大喜びしていた。終わりに子ども天狗が面を外すと、皆が知っている3年生の濱松祥太郎くんだったのに驚いた様子。「昔から獅子に頭を噛んでもらうと、お利口になると言われています」と説明を聞くと、児童らは始めは戸惑っていたが、その内、長い行列を作り恐る恐る頭を噛んでもらっていた。
宵宮7日の午後7時30分からと、本宮8日の午後3時からは、春日神社で秋祭りの獅子神楽奉納が行われた。この時子ども天狗は3人になり、獅子との絡みも大きくなった。濱松くんに加え、4年生の中屋優斗くん、中野立基くんの3人が太鼓の音に乗せて軽快に舞い、おひねりがたくさん飛びかっていた。