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地域に開かれた憩いの森へ 名張小「百年の森」再整備

名張市立名張小学校(廣岡茂斉校長)は昨年創立150年を迎え、記念事業として行ってきた「百年の森の再整備」事業が区切りを迎え5月23日、6年生児童や関係者を交えて完成式典が行われた。式典では、児童の代表がセイヨウシャクナゲを植樹した。
百年の森は同校南側の約400平方㍍に、創立100周年を記念して整備されたが、近年は雑木が繁茂し過ぎ、雑草に覆われ児童らが入れない危険な場所になっていた。150周年記念事業実行委員会(福廣勝介委員長)が再整備に声をかけ、卒業生や地域住民から寄付金を募り、国土緑化推進機構による「緑の募金事業」学校環境緑化モデル事業による助成も受けて行われた。造園や石材については地元事業者の協力も得た。雑草を除去し、雑木は整理し、大きく繁ったケヤキやイチョウを剪定し、新しく関山桜と河津桜を植えた。石垣を積みなおし、放置されていた多くの石も、園内の歩道用に美しく敷きならべ、大きなものはベンチに使われた。植樹はこれからも行われる。
小学校も含め周辺は名張藤堂家の屋敷跡でもある。森再生に全面的協力した岡田造園の岡田法久代表は「散乱している石も、時代を考えると藤堂家由来かもしれないので、全て丁寧にしっかり使い切った」と誇らしげに語った。
福廣委員長は「地域の人にも開かれ、鳥や虫など生きものとの共生も楽しめるようになれば」と挨拶。廣岡校長は「多くの人に支えられ、沢山の人の手で再整備が出来た。卒業しても末永くこの森を覚えておいてください」と6年生たちに語りかけた。児童代表で挨拶した津本龍一君(11)と大田奏菜さん(11)が「百年の森に入れるようになって嬉しい。友だちと鬼ごっこをしたい」とにこやかに話していた。