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堤頂と広場一般開放 伊賀市川上ダム

伊賀市川上の木津川支流の前深瀬川に建設中の川上ダムの周辺工事が終了したことから、12日ダム堤頂と左右の天端広場の一般開放が始まった。
川上ダムは国の予備調査(昭和42年)、本格計画調査(昭和56年)が行われ、「木津川上流総合開発事業」として建設されることになった。しかし、住民の反対運動や国の公共事業見直し等により、計画が変更されたり、諮問委員会において中止の答申が出されたりで、当初の平成16年完成予定が大幅に遅れた。平成26年、国は川上ダム建設事業の継続を決定、平成30年本体工事の起工式、令和元年定礎式を開催、令和3年ダムの打設完了、試験湛水を開始し、今年3月末に半世紀にわたる事業を完了する予定になっている。
堤頂は、高さ84㍍、長さ334㍍。車の通行は禁止。左右の広場には、駐車場・駐輪場の他、ダムの説明板や試験湛水特別見学会の参加者がダムへの思いを描いた大きな円筒モニュメントなどが設置されている。
伊賀市下神戸から夫婦で訪れた男性は「久しぶりにやってきたが、素晴らしいダムに感動している。しかし、ダム建設のためふるさとを奪われた人がいることを忘れてはいけない。その人達の思いを心に留めながら、伊賀市の治水や水道水として利用させてもらいたい。また、この美しい自然を大切にしながら、観光資源として、子どもたちの学習の場、市民の憩いの場として活用していただきたい」と話していた。
昨年11月の公募により決定された「あおやま川上湖」の貯水率は、19日現在68・9㌫。なお、開放時間は、7時から19時(4月から10月)、7時から17時30分(11月から3月)。また、来場を記念して、右岸にある川上ダム建設所で1人1枚ダムカードが配布される。