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大盛況! なばりさんぽ

織田信長の重臣・丹羽長秀の三男で、藤堂高虎の養子となった戦国武将、名張の街の基礎を作ったと言われる藤堂高吉公の足跡を訪ねて市内3社寺をめぐる第1回「なばりさんぽ」が5月29日、名張ユネスコ協会(耕野一仁会長)の主催で行われた。集合場所の名張市民センターには、午前9時15分の集合時間が待ちきれないほどの人が集まり、予定していた30人の定員を超える約50人の参加があった。
まず最初に、名張市教育センターの谷戸実さんからコースの概略説明とともに、今日のコースは市内の小中学生全員が「名張を知り、愛着と誇りをもってくれるようにと、なばり学の学習をしているその場所でもある」との紹介があり、参加者の興味や関心を一層掻き立てた。その後、2班に分かれて「さんぽ」に出かけたが、「ボランティアガイドおきつも」の野口秀明さんと石川雄三郎さんの2人の案内で高吉公の住まいであった名張藤堂邸・名張の氏神宇流富志禰神社・名張藤堂家の菩提寺徳蓮院と耳を傾け、メモを取りながら歩を進めた。途中、参加者の交通事故や転倒等によるけがの防止等、安全をサポートしようと、地元の行事やまちづくりに中学生の立場で参加しているYJCC(百合が丘ジュニアキャンプカウンセラー)の赤目中学生4人の活動に支えられ、参加者はガイドに質問をしたり、資料や解説を見たりしながら、高吉公の遺徳を偲んでいた。
真夏を思わせる太陽の下、約3㌔の道のりを3時間かけて知っているようで知らなかった名張の街を楽しんだ。伊賀市から参加した川口和孝さん(70)は「以前、名張にも住んでいたことがあったが、今日こうして歩いて見て、初めて知ったことがたくさんあった。名張の素晴らしい歴史と文化を学んだ。私も伊賀で観光ボランティアガイドをしているが、名張と伊賀のこうした素晴らしいものを交流できればと思った。また参加したい」と笑顔で話した。耕野会長は「たくさんの人に参加いただき喜んでいる。来年の『なばりさんぽ』は、赤目・錦生方面と考えているので楽しみにしていてほしい」と語った。